成田キャンパス
医学科

医学科

DEPARTMENT OF MEDICINE

医学部 医学科

成田シミュレーションセンター
SCOPE(Simulation Center for Outstanding Professional Education)

卒前、卒後から生涯教育まで。
すべてのステージにわたる学修・研修ニーズに対応する、シミュレーションセンター。
世界最大級の施設面積5,338㎡を持ち、全国医学部シミュレーション施設の平均面積339㎡をはるかに凌駕する、 これまでにない本格的な機能を備えた世界最大級のシミュレーション教育施設です。
コンピューター制御のシミュレーターと、ネットワーク化された撮影・録画・視聴システムを導入し、次のような学修モデルを想定しています。

  • ・指導者はある状況を設定した救急患者シミュレーターに対応するよう学生に指示する。
  • ・学生は患者シミュレーターを診察して情報を集め、状況を判断し、処置を行う。
  • ・指導者は学生の処置内容に合わせてシミュレーターの状況を変更し、更に対応を指示する。
  • ・学生の情報収集、判断、処置が適切であれば、指導者は患者の状況を改善させ、不適切であれば悪化させる。

患者シミュレーターの診察開始から一定の状況変化まで、学生の行動と処置内容は、ビデオカメラで撮影された動画と、コンピューター制御の患者シミュレーターのセンサーの情報との形で、経時的に記録されます。学生は、指導者による助言とともに、これらの記録を振り返ることで、救急患者への適切な対応について学ぶことができるというシステムです。

手術シミュレーション室(OR)

最新の手術室の設備を用い手術の動きと医療安全を修得。
国際医療福祉大学三田病院のリニューアルした手術室と同じ構造です。医療チームで入り、手順を確認し、時間通りに動くためのトレーニングをします。麻酔器をつなぐことができるシミュレーターがあり、麻酔専門医の養成にも力を発揮します。

  • 高機能シミュレーター
  • 手術シミュレーション室(OR)
  • 手術手洗清潔操作ユニット(ガウンテクニック室)

集中治療シミュレーション室(ICU)

集中治療の現場で期待される動きを体験。
高性能のシミュレーターを使い、心筋梗塞や脳卒中など、さまざまなシナリオでICUでの動きを学ぶことができます。分娩介助技術を学ぶための妊産婦のシミュレーターも設置。全員が体験できるよう、3体あるのは、日本で本学だけです。

  • 妊産婦のマネキン型シミュレータ
  • 乳児モデル

模擬病床室

病棟ならではの状況を体験しその対応を学びます。
実際の病棟を模した個室と4床室があります。ここで、病棟患者の急変対応などを学びます。状況を把握し、何を優先させて初期対応をするかのトレーニングを行い、映像を見ながら振り返り、ディスカッションを通じて理解を深めていきます。

  • 模擬病床室
  • 患者アセスメントシミュレータ

救急シミュレーション室(ER)

早期からERの動きを想定した学びで実習に備えます。
実際のERさながらの施設に、高性能の急変対応シミュレーターを設置。多彩なシナリオによって脈、血圧、心音、呼吸音などを確認し、問題把握のトレーニングをします。マジックミラーで仕切られた隣の部屋で、指導医が見守り、指示を出します。

  • 救急シミュレーション室(ER)
  • 急変対応患者シミュレータ (救急シミュレーション室)

フィジカルアセスメント室

講義で学んだ知識を五感でとらえなおします。
心音シミュレーター、呼吸音シミュレーターがそれぞれ5台ずつ設置されているので、見学ではなく、学生一人ひとりがトレーニングをすることができます。7人のグループでローテーションし、座学で学んだ知識を実技で定着させていきます。

  • フィジカルアセスメント室
  • フィジカルアセスメントシミュレーター

一次救急救命 BLS室

CPRやAEDでの一次救命処置。1年次から身につけます。
50体のシミュレーターが配置された、日本最大の一次救命処置室。1体につき3人一組で、150人が一度にCPR(心肺蘇生法)やAED(自動体外式除細動器)を用いた一次救命処置を練習することができます。地域の消防署と連携した救命講習も開催しています。

  • 一次救命処置(BLS)

模擬診察室

22の模擬診察室があります。模擬患者さんや、学生同士のロールプレイを通して医療面接と身体診察のトレーニングを行います。モニター室では、2台の天井カメラからの映像と音声を確認できるほか、学生自身も録画映像を見ながら振り返ることができます。この部屋は、客観的臨床能力評価試験(OSCE)にも活用されます。

  • 模擬診察室
  • 観察室
  • 22の模擬診察室が一覧できる診療モニター室

2017年4月、国際医療福祉大学医学部の開設とあわせ、成田キャンパスWB棟内に国際医療福祉大学 成田シミュレーションセンターがオープンしました。
2018年4月にはWA棟の利用開始にともない成田シミュレーションセンターも拡充し、5,338㎡の世界最大規模のセンターとなりました。センターには、模擬診察室(22室)、モニター室、心肺蘇生演習BLS室(3室)、救急(ER)シミュレーション室、ガウンテクニック室(サージカルスキル演習室)、オペ(OR)シミュレーション室、ICUシミュレーション室、模擬病棟(2室)などがレイアウトされ、各種シミュレータを配備し、診療に必要な知識やスキルについて実践を通して学べる環境が整っています。
国際医療福祉大学医学部は、我が国における既存の医学教育の枠にとらわれることなく1年次から医療面接・身体診察の授業や基礎・臨床を統合した器官別講義などを能動的に学んでいくカリキュラムを導入しており、実践形式のシミュレーション教育はパワフルな アクティブラーニングの手法となっています。
実際、医学部1年次の「発生・出産」の授業では、高機能分娩シミュレータを用いて分娩介助の手技を学び、「基礎医学総論Ⅴ(薬理学)」では、いろいろな薬物の投与が、バイタルサイン(呼吸数、心拍数、血圧など)にどのように影響するかを患者シミュレータで観察・評価しながら実際の臨床に結び付けて学修しました。臨床系教員が担当する器官別統合講義においても、講義で学んだ内容を自分の五感でとらえなおす実習を組み入れています。聴診器を使ってシミュレータが発するいろいろな病気の心音や呼吸音を聴取したり、腹部の触診をシミュレータで経験しています。
医師の最も重要な基本的能力であるコミュニケーション力については、地域の皆様に模擬患者になっていただき、医学教育に参加していただいています。遠からず地域で臨床実習を担当させていただくことに重きを置き、「医療面接」実習で、いろいろな病気を演じ ていただき、学生の患者対応能力を高めるように努めています。
これまで長年にわたりシミュレーション教育に携わってきた石川和信教授、小林元講師を中心に、医学教育統括センターのスタッフや臨床教員のスタッフも一丸となって、教育活動のみならず研究・開発活動も推進していきます。


石川 和信 Kazunobu Ishikawa

成田シミュレーションセンター 部長 医学教育統括センター 教授
大人数の医学生を対象とした臨床技能教育には、十分なスペースと機能を備えたシミュレーション施設の設置や、担当教員の確保など多くの調整を要します。それらをすべてクリアし、国内で初めて、本格的な臨床シミュレーション教育を医学生の時期から受けられるようになりました。1年次から積極的にシミュレーション教育を導入することによって、医療安全の意識をしっかり身につけ、患者さんへの真のいたわりを持った医師への成長を促します。

【Plofile】 米沢興譲館高等学校、山形大学医学部卒。博士(医学)。
聖路加国際病院内科レジデント、UCLA博士研究員、福島県立医科大学第一内科・同医療人育成支援センター准教授を経て2016年より現職(教授)。日本シミュレーション医療教育学会(副理事長)。総合内科専門医、循環器専門医、老年病専門医。元厚生労働省医師国家試験委員。共用試験実施評価機構委員、成田市社会教育委員。