成田キャンパス
医学科

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FACULTY OF MEDICINE

医学部 医学科

実習レポート2023 4年次の臨床実習

学生レポート:山田 真萌

学生レポート:山田 真萌
実習病院:三田病院(2023年10月~12月)

■ 実習病院や診療科はどのように決まりましたか?

東京の中心地ということもあり、さまざまなバックグラウンドを持つ患者さんが来院されると考え三田病院を希望しました。

■ 実習では、どのような狙いや目標を掲げて、どのような取り組みをしましたか?

担当の患者さんとラポールを築いたうえで対話を通して患者さんの不安や病気に対する考え方を知り、それに共感・共苦することを目標にしています。実習の隙間時間に患者さんの病室へ伺い、なるべく多くの時間を患者さんのもとでお話しを伺うことを意識しました。患者さんの本音を聞けた時に、患者さんとの信頼関係の大切さを実感します。担当患者さんから教えていただくことは多くあり、実習にご協力いただいていることへの感謝を忘れずに今後も実習していきたいと思います。

■ これまでの学修の成果を発揮することができたと感じた場面はありましたか?

外国人の患者さんに対する英語での診療もしばしばあり、3年次までに学んだ英語での医療面接や医学用語が生かされていると感じます。

■ 実習のなかで印象に残っているエピソードを教えてください。

三田病院の消化器内科では、内視鏡治療の介助を積極的にさせていただけました。術者の先生が手技に集中できるように介助にも工夫の余地があり、回を重ねるごとに介助も上達しているのが感じられました。また、介助をすることで見学しているよりも手技を具体的に知ることができ、とても勉強になりました。

■ 臨床実習期間中に自分がいちばん「成長した」「自信が持てた」ことは何ですか?

患者さんのところに積極的に伺ったり、治療の介助やバイタルのチェックをしたりと、自分ができることを主体的に考えて行動できるようになりました。初めは患者さんの不安にどのように返答すればいいかわかりませんでしたが、様々な診療科で担当患者さんと話すことで、共感・共苦を自分の言葉で表せられるようになり、患者さんとの信頼関係形成がうまくできるようになってきていると感じます。

■ 今後の夢や目標について教えてください。

患者さんに寄り添い、不安や意志に真摯に向き合える医師になりたいです。また本学で学ぶ国際性と自主性を生かし、国際的な臨床現場でも活躍できる医師になりたいです。


学生レポート:佐藤 大介

学生レポート:佐藤 大介
実習病院:市川病院(2023年12月~2024年1月)

■ 実習では、どのような狙いや目標を掲げて、どのような取り組みをしましたか?

先生から受けた質問内容や実習中に気になったことはその日のうちに調べて、自分なりに消化するようにしました。しかし、再度質問された際に自分の調べの甘さに気付かされ、休憩時間や帰りの電車で調べて次の日に実習に参加するということもありました。

■ これまでの学修の成果を発揮することができたと感じた場面はありましたか?

熱海病院で受け持った患者さんと同じ疾患の患者さんを市川で受け持った際に、患者さんに対して先生がどのようなことに気をつけ、アプローチをしていくのかをカルテを見ただけで理解することができ、学修の成果を感じました。

■ 実習のなかで印象に残っているエピソードを教えてください。

自分は実習というのはその場で先生に教わって勉強するものだと思っていました。しかし、臨床実習で、勉強は事前にできることであり、実習前にある程度で準備してから実習に挑まなければならないということを学びました。事前に勉強する姿勢が整っていると臨床実習という大切な時間をより有意義に使え、将来において自分で決断し、行動できる医者になることができるということを教わりました。

■ 臨床実習期間中に自分がいちばん「成長した」「自信が持てた」ことは何ですか?

実際に手技や初診などを経験させていただいたことで、自分がもし先生の立場であったらどのように行動するのかを考えることができるようになりました。そうすることで、漠然とみていた先生や患者さんの言動に注意がいくようになり、より多くのことを学べるようになりました。

■ 今後の夢や目標について教えてください。

研修医になった際に最初から使える医者だと思われたいです。その目標に向けて、日々の実習を疎かにせず、積極的に参加し考えるという姿勢を残りの医学生生活で実践していきたいと思います。

実習レポート2023 5年次の臨床実習

学生レポート:山本 天智

学生:山本 天智(左)
指導教員:国際医療福祉大学成田病院 循環器内科学教授(代表)河村 朗夫

学生レポート:山本 天智

■ 実習では、どのような狙いや目標を掲げて、どのような取り組みをしましたか?

臨床実習では「患者中心の医療」とはどのようなことかを常に意識しながら取り組みました。3年次まで座学で学んできたことが実臨床ではどのように生かされているのか。実際に患者さんと医師がどのように関係性を構築し、多職種がどのように連携すればより良い医療を提供できるか常に考えました。そのため、実習中は患者さんとよく話し、医師以外の職種の方がどのように患者さんと関わっているのかよく観察するよう心掛けました。

■ 大学で学修したことと現場での違いを感じた点はありましたか?

臨床の現場では、教科書やガイドラインに書いてある治療法とは異なる治療法を用いることや、用量や手順が異なることによく遭遇します。同じ疾患であっても患者さんの状態や基礎疾患の有無などによっても治療法が異なるため、疑問に感じた時には先生方にその治療の狙いや意図をお伺いすることによって、先生方の経験や考えに基づいた工夫を垣間見ることができとても勉強になります。

■ 臨床実習期間中に自分がいちばん「成長した」「自信が持てた」ことは何ですか?

担当症例の手術の際には学んだ知識や事前に確認した画像所見をもとに手術中の所見や次の手技の手順などをイメージしました。実際に自分が思い描いていた通りの所見が得られたときには大きな充実感がありました。実習では「患者中心の医療」とはどのようなことか常に意識して取り組んできました。医学の知識や臨床推論力はまだまだ未熟ですが、目の前にいる患者さんを中心にその方のために今できることは何か考え、一人一人の患者さんに対し私たちが果たすべき役割を見出すことは実習を通して一番身に付いたことだと思います。今後も患者中心の医療を実現するために常に全力を尽くしていきたいです。

■ 今後の夢や目標について教えてください。

私は心臓外科医として日本の医療に貢献したいという目標があります。治療が患者さんの命に直結し大きな責任を伴う厳しい診療科ですが、患者さんのために全力を尽くす先生方の姿に大きな魅力と憧れを感じています。現場でご活躍される先生方から日々多くのことを学びながら、自らも患者さんのことを一番に考えて医療を提供できる医師になれるようこれからも日々研鑽を積んでいきたいです。


学生レポート:田谷 有梨佳

学生レポート:田谷 有梨佳

■ 実習では、どのような狙いや目標を掲げて、どのような取り組みをしましたか?

教科書の知識を基本に、患者さんの典型的所見と非典型的所見を区別しながら学ぶこと、を意識して取り組みました。また、病気の臨床像は患者さんによって異なるため、主訴や身体所見を踏まえ、多彩な鑑別診断を出すことを目標として掲げました。実習を通じて、実際の患者さんの症例を取り扱いながら、理論と実践のギャップを埋める取り組みを行いました。

■ 実習のなかで印象に残っているエピソードを教えてください。

自分は学生であり患者さんにとって「有用な」診察•治療はできませんが、なるべく病室に顔を出して患者さんの話を聞くようにしていました。患者さんと接していく中で、ついつい緊張すると質問攻めにしてしまいますが、沈黙を恐れずに患者さんと向き合うことで信頼関係を築くことができることを学びました。
聴診では、自分の思っている音が聞こえず苦労しました。そもそも自分の聞いている音が、異常音なのか正常なのかの区別を自分単体でつけることができず、先生に何度も確認をとりました。「あると思って聞かない限り聞こえてこないのが聴診なんだよね」と言われましたが、どれもそれっぽく聞こえてしまい苦労しています。病態に関する深い考察と、何度も繰り返しシミュレーターなどで聞く訓練・経験が必要だと改めて痛感しました。

■ 臨床実習期間中に自分がいちばん「成長した」「自信が持てた」ことは何ですか?

初診でいらした患者さんの問診を行う機会が様々な診療科であり、少しずつですが成長できたと感じました。患者さんの訴えからどういった鑑別になるのか。限られた時間の中で、その鑑別を裏付けるためにはどう言った質問をすれば良いのか、身体診察は何を行い、何を省いていいのか。その場で考えるのはパニックになったり緊張したりしますが、少しずつ枠組みを捉えてできるようになりました。

■ 今後の夢や目標について教えてください。

患者さんに信頼してもらえるような医師になれたらと思います。また、大学で実施された医学英語教育を活かして、日本のみならず海外で活躍できるような医師になれたらと思います。


学生レポート:ファム クオック ホアン

学生レポート:ファム クオック ホアン

■ 実習では、どのような狙いや目標を掲げて、どのような取り組みをしましたか?

5年次の臨床実習においては、問診や身体診察のスキル向上だけでなく、患者の治療方針に関する自身の意見を積極的に表明し、医療チームに有益な貢献をしたいと考えました。成田病院での9ヶ月間の経験では、先生方のサポートを受けながら、患者の治療開始からを担当し、定期的なケアプランの発表の機会も得ることができました。これを通じて、他の医療スタッフと連携し、医療チームの一員として共に活動する喜びを実感しました。今後も積極的に経験を積み、患者の健康状態に対する総合的なアプローチを提供することで、医療の質を向上させる一翼を担っていきたいと思っています。

■ 実習のなかで印象に残っているエピソードを教えてください。

臨床実習中において特に印象的であったエピソードは、ベトナム出身の患者を受け持ったことです。彼女は英語や日本語が理解できず、医療スタッフとのコミュニケーションが困難な状況でした。この課題に直面した際、私は彼女の抱える困難を理解し、状況を適切に伝えるために努力しました。この経験を通じて、患者の病状に対する理解を深め、最良の治療方針を見つけるプロセスに参与できたことが喜びでした。また、自身が日本にいながらにして母国の医療に寄与できる可能性を感じ、異文化間での医療提供における課題と機会についての洞察を得ることができました。

■ 臨床実習期間中に自分がいちばん「成長した」「自信が持てた」ことは何ですか?

臨床実習期間中に自分がいちばん「成長した」「自信が持てた」ことは何ですか? 臨床実習期間中に個人的に最も成長した点は、教科書で学んだ知識をすべての患者に適用できないという認識を持てたことです。患者の個別の特性や状態に合わせて適切な治療計画を構築し、最善の結果をもたらすためには、臨機応変なアプローチが肝要であることを学びました。医学生として、患者の病状に対する治療だけでなく、心理的なケアも同等に重要であり、微細な事柄でも患者の問題解決に寄与することが不可欠であるという認識を深めました。

■ 今後の夢や目標について教えてください。

将来、私は腫瘍内科医になりたいと思っています。ベトナムにおいては、ステージ3やステージ4のがん患者が増えていますが、まだ化学療法や分子標的治療が未開発の状態です。そのため、私は日本で実施されている最先端の治療法を徹底的に研究し、それを母国に導入し、独自の研究を通じて、ベトナムのがん患者に最も適した治療法を見つけ出したいと考えています。また、ベトナムと日本、特に医療分野での連携を深め、情報や技術の交流を促進し、双方における医療の向上に寄与したいと強く願っています。