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実習レポート2022 4年次の臨床実習

指導教員:国際医療福祉大学病院 副院長 消化器内科上席部長 大竹 孝明(右)

指導教員レポート:国際医療福祉大学病院 副院長 消化器内科上席部長 大竹 孝明

■ 臨床実習を通して、学生に期待すること。

臨床実習では患者さんから学ぶという姿勢で能動的になってください。患者の病態だけでなく、患者さんやご家族の人となり・価値観、社会的背景も把握して全人的な態度で接し、疾患から来る問題点をどのように解決するかを考えてください。そのためにはチーム医療、多職種連携を修得することが不可欠と思います。したがってさらにコミュニケーション力に磨きをかける必要があると思います。
実習では、患者さんへの接し方、医療面接の基本スキルは身についていると思いました。また、コミュニケーション能力が高い学生が多いと感じています。留学生に多いのですが、受け持ち患者さんのケースプレゼンテーションの時の考察に英語の医学論文を引用する学生がいました。是非、日本の学生も見習ってほしいと思いました。

■ 受験生に向けてひとことお願いします。

是非、本学医学部に入学し、日本および世界の医療福祉に貢献できる医師をめざしていただきたいと思います。

学生レポート:藤森 日彩

■ 実習ではどのような狙いや目標を掲げて、どのような取り組みをしましたか?

私はその場でしか学べないこと、普段の学修では分からない実際の部分をできるだけ吸収したいと思いながら実習しています。毎回、今見学しているこの手技はこの科に進まない限りもう見ることはないかもしれないと思い、できる限りのことを学修するようにしています。将来、患者さんから自分の専門以外のことを聞かれても説明できる総合的な医師になりたいからです。今後もこの気持ちを忘れずに励んでいきたいです。

■ これまでの学修の成果を発揮することができたと感じた場面はありましたか?

日々実習でしか学べないことが多く、とても勉強になっています。 例えば、肺炎患者さんの聴診を行った際には、肺炎特有の音がどのようなものかを学んでいたことで実際にその音を聞き取ることができました。今まで学修してきた知識を実習で照らし合わせることができ、これまでの学びを生かすことができたと感じました。

■ 実習のなかで印象に残っているエピソードを教えてください。

初めて担当させて頂いた患者さんから「来てくれると嬉しい、来てくれると気持ちが明るくなって元気になるよ、ありがとう」と言葉をかけて頂きました。学ばせて頂いているのはこちらの方なのに本当にありがたい気持ちになりました。私も元気を頂き、少しでも患者さんの支えになれていることにとてもやりがいを感じました。担当患者さんのご協力がなかったら私達は学ぶことができません。常に感謝の気持ちを忘れずにこれからも実習していきたいと思いました。

■ 「国際医療福祉大学病院 消化器内科」での実習で印象の残っていることを教えてください。

消化器内科ではシミュレータを用いた実習が他の科に比べてたくさんあるのが印象的でした。腹部エコーと内視鏡の練習の際には、検査の手順や自分の見たい部分をどのようにすれば観察できるのかを先生方にご指導頂きました。練習前は何のためにこの操作を行うのか分かっていなかったところもありましたが、シミュレータ練習後に実際の患者さんの検査を見学させていただくと、観察部分がより明確になり理解が深まりました。自分で手を動かして練習をすることができたのはとても勉強になりました。

■ 臨床実習期間中に自分がいちばん「成長した」「自信が持てた」ことは何ですか?

自主的に考えて動けるようになってきたのではないかと思います。ある指導医の先生から「周りを見て自分が出来そうなことは率先して手伝ってね」と言っていただき、それから常に周りを見て何か自分にできることはないかと意識するようになりました。この意識はその後の実習においても持ち続けるようにしています。

■ 実習中の環境(病院の立地、実習中の住環境、生活の状況、休みの日の過ごし方など)について、教えてください。

実習中は病院から徒歩3分ほどにある那須マロニエホテルに滞在することができるので、勉強に集中できる環境にあります。ホテルから最寄りのコンビニやスーパーまでは少し距離がありますが、食事は朝と昼はホテルが夜は病院の職員食堂が提供して下さるので不自由はしません。お休みの日には周辺を観光したりもして楽しく過ごしています。

■ 今後の夢や目標について教えてください。

将来、進む診療科についてはまだ悩んでいます。研究にも興味があり、診察しながら研究もできるような環境で働くことができたらいいなと思っています。また、英語が好きなので本学での学びを生きかして海外で働くことも視野に入れながら進路を決定していきたいと思っています。