医学部 医学科
実習レポート2022 4年次の臨床実習
指導教員レポート:高木病院 整形外科部長 秋吉 祐一郎
■ 臨床実習を通して、学生に期待すること、理解して欲しいこと。
整形外科において、どういう手術を行っているのか、どんな疾患を診ているのか、手術を通して理解し、興味を持って欲しい。
■ 本学の学生ならではと感じたことはありましたか。
本学の学生はOSCEを3年次の2月に受けており、低学年での勉強がかなりのハイスピードで行われています。また、留学生は在学中の3年間で日本語がとても上達した状態で臨床実習に参加していました。
■ 受験生に向けてひとことお願いします。
国際医療福祉大学 医学部に入学すると、関東圏の病院のみならず、九州をはじめ地域の基幹病院での実習を行うことがあり、様々な経験を積むことができます。
学生レポート:市川 裕彬
■ 実習病院はどのように決まりましたか?
4年次の臨床実習先は半年間の栃木エリアでの実習が必修、残りの半年間は福岡エリアか東京エリアのどちらかを選択します。私は自宅から三田病院が遠いこともあり、関東から離れた地域で生活してみたいという気持ちから、前期栃木エリア、後期福岡エリアを選択しました。
■ 実習では、どのような狙いや目標を掲げて、どのような取り組みをしましたか?
3年次までは講義が中心で病気や治療に関してどうしても字面だけを覚えてしまいがちでした。臨床実習では今までに学んだ知識を臨床の場面で間近で体験することで更に鮮明に具体化して印象づけるように心がけました。また、将来の自身の医師像を確立するべく各診療科がどのような雰囲気で仕事をしているのか自分の肌でしっかりと感じ取ろうと心掛けました。
高木病院の整形外科での実習には主に手術見学・参加、外来や朝のカンファレンスの参加などがありました。私が参加した手術では四肢を骨折した患者さん、特に股関節周りの手術が多く、関節内の感染を防ぐために清潔操作に更なる注意が必要でした。手術中には患者さんの脚持ちや術野の確保、真皮縫合など実際にガウンを着て参加させていただきました。また、外来では先生方の患者さんへの話し方や接し方、包帯の巻き方やシーネ固定などの手技を学びました。
■ これまでの学修の成果を発揮することができたと感じた場面はありましたか?
予診外来で問診を取る際に、医療面接の授業で何回も練習を重ねたことで、実際の患者さんを前にしてもテンポよく問診を進めることができたと思います。上級医への症例発表の際も臨床診断入門での学びを生かし簡潔に発表することができました。症例要約やレポートの課題では、英語で医学を学んできたことで英語の文献を参考にすることにも抵抗なく取り組むことができました。