診療概要
当診療科では、診察と神経心理学的検査、脳画像検査等を行い、面接による丁寧な精神症状の把握と、客観的な所見に基づく適切な診断を心がけております。根拠に基づく標準的な薬物療法・心理療法を提供し、患者様や支援者の方に寄り添った丁寧な診療を心がけております。
多職種チームで良質な精神医療を実践
患者様と共同作業で心のケアに取り組んで参ります。メンタルへルスの多職種専門チームで、良質な心理社会的治療、薬物療法、生物学的治療などを実践していきます。
幅広い分野の精神療法の実践と教育
様々な精神療法(認知行動療法、精神分析的精神療法、認知機能改善療法など)の実践や教育に取り組んで参ります。
総合病院コンサルテーション・リエゾン精神医療
診療科の垣根を超えた連携を通して、多職種チームによるコンサルテーション・リエゾン精神医療を実践します。
- 周産期メンタルヘルス
(国際医療福祉大学成田病院 産科との連携) - 神経発達症(発達障害)の診断と支援
(発達障害支援センター、国際医療福祉大学成田病院 小児科、リハビリテーション科との連携) - 不安症、過食症に対する認知行動療法
(国際医療福祉大学 赤坂心理・医療福祉マネジメント学部心理学科、千葉大学との連携) - 認知症に対する診断と支援(国際医療福祉大学成田病院 脳神経内科、脳神経外科との連携)
児童思春期精神科、周産期メンタルへルス、摂食障害などの特徴ある診療・教育・研究
一般的な精神疾患のほか、児童思春期や周産期メンタルヘルスなど、精神にまつわるあらゆる症状を診療します。
対象疾患・診療内容
主な対象疾患
統合失調症、うつ病、双極性障害などの気分障害、児童思春期の心の問題、神経発達症(発達障害)、精神作用物質による精神および行動の障害、摂食障害、不安症、ストレス関連障害、症状性を含む器質性精神障害、神経認知障害
主な診療内容
- 患者および家族との面接:基本的面接技法
- 疾患概念の病態理解:統合失調症、気分障害、精神作用物質による精神および行動の障害、症状性を含む器質性精神障害、神経症性障害、ストレス関連障害・身体症状症、摂食障害、成人のパーソナリティと行動の障害、認知症・せん妄、周産期のメンタルヘルス
- コンサルテーション・リエゾン精神医学、チーム精神医療
- 児童思春期精神医学
- 診断と治療計画:精神医学的診断学、精神医学的現症
主な検査
- 神経心理学検査、脳画像検査(頭部MRI, 脳血流SPECT等)、脳波検査、精神症状尺度
治療法
- 薬物療法:向精神薬の効果・副作用・薬理動態
- 生物学的治療法:無けいれん電気けいれん療法(現在、準備中)
- 精神療法:支持的精神療法、認知行動療法、精神分析的精神療法、認知機能改善療法
- 心理社会的療法:精神科作業療法