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ごあいさつ

国際医療福祉大学医学部リハビリテーション医学教室
教授(代表) 角田 亘

 国際医療福祉大学(以下、本学)リハビリテーション医学教室は、2017年4月の本学医学部開学と同時に立ち上がりました。よって、まだまだ歴史が浅い教室ではありますが、リハビリテーション医療/医学の臨床、教育、そして研究にかける情熱とQualityは、いかなる施設にも負けないものと自負しています。
 臨床面では、個々の患者様それぞれにとって最良のリハビリテーション医療を間違いなく提供すること(Best and Perfect Rehabilitation)を徹底しています。リハビリテーション医療の提供を通じて患者様の症状を癒すのみならず、患者様のこれからの人生をより良いものにできるよう(Making life Better)、日々全力を尽くしています。
 教育面では、若き医学生や初期研修医には、医療/医学全体の中におけるリハビリテーション医療/医学の重要性を理解してもらうことに重きをおいています。将来的にリハビリテーション医療/医学を専門としていく後期研修医には、全国でもトップクラスのリハビリテーション医療/医学の知識と技術を備えていただけるように、丁寧かつ厳しく指導するつもりです。
 研究活動は、「全世界への発信(News of the World)」を常に意識しながら、進めていきます。研究成果を全世界へ発信することで、世界中の患者様に研究活動の恩恵をもたらすことが私たちの使命です。「障害を抱えた患者様の未来を変えることができるのは、リハビリテーション医療/医学者による研究活動のみである」ことを肝に銘じて、研究活動を継続していくつもりです。
 リハビリテーション医療/医学のProfessionalかつSpecialistとして過ごす毎日は、実に味わい深く素晴らしいものです。医療/医学者として、少なからずの心揺さぶられる感動を経験することができます。よって、ぜひ皆様にもリハビリテーション医療/医学の世界に足を踏み入れていただきたく、切に願います。リハビリテーション医療/医学の世界の中で、皆様が持つ無限の可能性を思う存分に開花させてください。
 リハビリテーション医療/医学の道に進んだ夢多き皆様とともに私は、早ければ5年後に(遅くとも10年以内に)本学リハビリテーション医学教室が "One of the Best Departments of Rehabilitation Medicine in the World"になれますよう、全力を注ぎ続ける所存です。
 どうぞよろしくお願いいたします。

2021年8月1日
国際医療福祉大学医学部リハビリテーション医学教室
教授(代表) 角田亘

<教授(代表)経歴>

  • 三重県出身(三重県立津高等学校卒業)
  • 1991年 東京慈恵会医科大学医学部卒業
  • 1991年 東京慈恵会医科大学附属病院および同大学附属第三病院初期研修医
  • 1993年 国立循環器病センター(現 国立循環器病研究センター)内科脳血管部門レジデント
  • 2000年 星ヶ丘厚生年金病院(大阪府枚方市)脳血管内科医長
  • 2004年 Stanford大学(米国カリフォルニア州)神経内科脳卒中センターおよびNeurocritical Care部門客員研究員
  • 2006年 東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座助教
  • 2012年 東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座准教授
  • 2017年 国際医療福祉大学医学部リハビリテーション医学教室主任教授
  • 2020年 国際医療福祉大学市川病院院長(2020年7月~2021年3月)
    現在に至る

<教授(代表)学会活動・専門領域>

  • 学会活動:日本リハビリテーション医学会指導医・専門医、日本脳卒中学会指導医・専門医、日本神経学会指導医・専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本脳卒中学会理事、日本リハビリテーション医学教育推進機構理事、日本急性期リハビリテーション医学会理事、日本スティミュレーションセラピー学会副理事
  • 専門領域:脳卒中のリハビリテーション、高次脳機能障害(特に失語症)のリハビリテーション、老年疾患(特にサルコペニア、フレイル)のリハビリテーション、非侵襲的脳刺激(経頭蓋磁気刺激=TMS、経頭蓋直流電気刺激=TDCS)治療、ニューロリハビリテーション、ニューロイメージングなど

<教授(代表)エッセイ>

教授(代表)によるエッセイをここにまとめました。どうぞご一読ください。







当教室の研究概要

 障害をかかえた患者様に明るい未来を提供するためには、リハビリテーション医療/医学のさらなる進歩と発展が必要です。当教室では、「リハビリテーション医療/医学の世界的な進歩と発展」に少しでも貢献したいとの思いで、リハビリテーション医療/医学の研究活動(主に臨床研究)にも力を注いでいます。そして、研究の成果を日本国内にとどまらず、国際的に発信していくことで、「世界中の患者様に明るい未来を届けていきたい」と夢見ています。
 研究活動に携わるということは、少なからずの労力や時間を研究に捧げることを意味します。しかしながら、研究活動に携わることによって、医療者(医師、理学/作業/言語療法士、看護師)としての人生は、間違いなく「より味わい深いもの」となります。リハビリテーション医療/医学の研究に少しでも興味のある方は、いつでも遠慮なく主任教 授 角田亘までご連絡・ご相談ください(E-mailアドレス:wkakuda@iuhw.ac.jp)。
 なお、主任教授 角田亘が著した医学研究に関するエッセイ、「この道の学究の徒たらんことを」【PDF】も、ぜひご一読ください。

以下に、現在当教室で行われている代表的な研究を紹介します。

  1. 脳卒中後遺症に対する治療方法開発の研究(経頭蓋磁気刺激=TMS、経頭蓋直流電気刺激=TDCS、経皮的迷走神経刺激=VNSなどの臨床応用を目指す研究です)
  2. 脳卒中後の機能回復メカニズムに関する臨床研究(先進的な手法で脳波所見を解析することで、機能回復のカギとなる脳内神経連絡を同定する研究です)
  3. 神経難病のリハビリテーションに関する臨床研究(神経難病に対する呼吸リハビリテーションの有用性を明らかにする研究です)
  4. 入院関連機能障害の臨床研究(入院治療に伴う長期の安静臥床が、入院患者の身体機能や精神機能に与える悪影響を検討する研究です)
  5. 回復期リハビリテーション病棟入院患者の機能予後に関する臨床研究(同病棟に入院された患者様のデータを後ろ向きに収集することで、機能予後に影響を与える因子を明らかにする研究です)
  6. がんのリハビリテーションに関する臨床研究(がん患者に対して積極的にリハビリテーションを行うことで、機能予後が改善されることを明らかにする研究です)
  7. 老年疾患のリハビリテーションに関する研究(筋肉量測定などを行いながら、サルコペニアやフレイルに対するリハビリテーションの効果を検討する研究です)

当教室の国際交流

 本学は、以前から海外の医療機関や医学教育機関との交流がさかんなことで知られていますが、本学リハビリテーション医学教室も例外ではありません。
 本学リハビリテーション医学教室は、今までに複数の「外国人修練医(本学関連施設に限って、医療行為を行うことができる他国の医師)」を受け入れてきました。よって例えば、本学市川病院回復期リハビリテーション病棟のカンファレンスや回診では、日本語のみならず英語が飛び交うことも珍しくありません。
 また、当教室のスタッフは、海外の医療機関や医学教育機関を訪問し、現地でセミナーを開催するなど国際的な医学教育にも貢献してきています。近年においては、ヤンゴン市(ミャンマー国)にあるミャンマー国立リハビリテーションセンターで集中講義を行ったり、北京市(中国)にある中国リハビリテーション研究センター主催のセミナーで特別講演を行ったりしています。
「国境がない(国境があってはならない)リハビリテーション医療/医学の世界」で国際的な活動を行うことは、実にexcitingでamazingです。とてもpricelessな経験になることは間違いありません。夢多き若き医療者である皆様にも、ぜひこのような経験をしていただきたく思います。
 私たちは「外国語が得意な、国際感覚に長けた様々な経験が豊富な医療者」のみならず、「これから外国語を鍛えて、国際感覚を研ぎ澄まして、いつの日か世界中に活躍の場を広げたいと夢見ている若き医療者」も強く求めています。

  • 写真①
  • 写真②

写真①:神戸市で開催された国際学会で、本学市川病院リハビリテーション科スタッフと中国リハビリテーション研究センターのスタッフが一同に会しました。
写真②:教授(代表) 角田亘(写真中央)がヤンゴン市で集中講義を行いました。