成田キャンパス
呼吸器内科学教室

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教室紹介

ごあいさつ

国際医療福祉大学医学部 呼吸器内科学教室
教授(代表) 坂尾 誠一郎

国際医療福祉大学医学部呼吸器内科学講座ホームページへようこそ。
令和5年4月1日付けで国際医療福祉大学医学部呼吸器内科学講座の教授に就任した坂尾誠一郎です。

呼吸器内科医師として私が大切にしてきたこと

 呼吸器疾患は肺に限定した疾患ではなく、他の内科系分野とオーバーラップする疾患として捉える必要があります。そのためには、常日頃から幅広い内科系の知識を得る努力が必要です。肺という臓器は呼吸を通じて外部と接触しているため、様々な病原体やアレルゲンなどに曝露されるとともに、他の臓器と血流やリンパ流を介して密接に関わっています。さらに気道と呼吸を扱う診療科であるため、時に急変時や救急外来でも柔軟に対応する能力が求められます。さらに緩和治療や看取りといった管理も必要とされます。呼吸器内科医はSpecialist でありながら Generalist であり、その医療を実践するためには、日々努力し研鑽を重ねていく必要があるのです。

近年における呼吸器疾患の増加

 WHO の予測では 2020 年以降世界の死因の 3 位~5 位を慢性閉塞性肺疾患(COPD)、呼吸器感染症、肺がんが占めるとされています。また日本の喫煙率は依然高く、非加熱式タバコによる呼吸器疾患も大きな社会問題となっています。今後も呼吸器内科医が扱うべき疾患は多く存在する一方で、全国で呼吸器内科医は不足しています。千葉県の状況も同様であり、呼吸器内科医の教育・養成を本学での最重要課題とし、実践いたします。

本学呼吸器内科学講座が目指すところ

 上述したように、本講座の使命は呼吸器内科医の教育・養成です。さらに、呼吸器内科医として的確な臨床力をもち、臨床から生じる課題を抽出するリサーチマインドをもち、医療チームの中で人間力を発揮できる医療者を育成することが重要です。そのために、医局員が連携し、多様性が尊重され、皆がのびのびと仕事の出来る環境を整えます。その上で、呼吸器疾患全般の盤石な診療・研究体制を作り上げます。その先にある大きな目標は、本講座より本邦の呼吸器内科診療をリードするアカデミア医師を排出することです。

以上の目標を達成するため、日々努めてまいりたいと考えております。皆さま方のご指導、ご支援、どうぞよろしくお願い申し上げます。 坂尾誠一郎