inochi Gakusei Forumで臺さん(医学部1年生)のチームが最優秀賞に選ばれました
inochi WAKAZO Projectの開催するinochi Gakusei Forumで医学部1年生の臺 崚(だい りょう)さんのチームが最優秀賞に選ばれました。
活動内容の概要や発表について臺 崚さんにうかがいました。
■活動について教えてください。
inochi WAKAZO Project (WAKAZO)とは「若者の力でいのちを守る社会を創る」というミッションを掲げ、産官学民若による未来社会の実現に向けて取り組む団体です。
私が参加したinochi Gakusei Innovators' Program KANTO(i-GIP KANTO)はWAKAZOの運営するプログラムで、中高生と医学生を中心とした大学生から成るチームがヘルスケア課題解決のプランを作成し競い合うものです。このプログラムは関東の他に、関西、徳島、金沢、ロサンジェルス、マレーシアで開催されています。
キックオフミーティング(7月)、デザイン、ヒアリング、インタビュー、課題設定、解決策創出、プランの実行を経て課題解決の精度を高めていきます。地域選考会のinochi KANTO healthcare summitでプレゼンテーションを行い、各地域の選抜チームが大阪で開催されたinochi Gakusei Forumに参加しました。このフォーラムで生まれたアイデアは各ヘルスケア領域にて評価され、世へ羽ばたいていきます。
■発表ついて教えて下さい。
2021年のテーマは「フレイルと、向き合い、一人でも多くの人に、一秒でも長く、健康を。」です。私がメンターを務めたチームでは「浴室内熱中症」に着目しました。感覚器官のフレイルを抱えた高齢者を対象に、深部体温の予測を行うデバイスを開発し、入浴時間を最適化するというコンセプトです。浴室内熱中症は近年まで大部分がヒートショックと誤解されていたことから、関連研究が乏しくリサーチには大変苦労しましたが、それだけに輝く新規性があり、それが審査員の方々に評価されたのだと思います。
4か月間の成果を数分間でのプレゼンテーションで表現することは難しいことでした。でも、若い自分達にはロジックばかりにとらわれることなく、柔軟にものを見つめ、思いを直球でぶつける良さがあると思います。受賞アナウンスの瞬間にチームメンバーの目にあふれた涙に止まない研究へ熱意を感じました。
■今後の抱負と後輩へのメッセージ
今後の抱負・目標は、「医療×○○○」でその何かを突き抜けることです。医学界と別の分野の架け橋となれるような人間を目指していこうと思います。課題解決を通した学びを支点に、好奇心に任せて医学のみならず学びを深めたいと思います。
i-GIPへの参加は私の人生に大きな影響を与えました。今後もより多くの事を経験し、世の中の困っている人や苦しんでいる人々の原因を取り除き、その周りに生きる人々の感情を支えたいと考えています。
楽しむことが一番強いと思います。どんなに困難な事でも楽しむためには、本気で取り組みましょう。