【受験生のみなさんへ】海外経験を紹介します! (大石 斐子)
私の一番の専門領域である失語症と出会ったのは大学2年生の時、言語学の講義の中でした。脳損傷によって実に不思議な症状が起きるという事実に大きな衝撃を受け、脳科学で有名なカナダのMcGill Universityに1年間留学し、神経言語学や神経心理学を学びました。
その過程で、「脳損傷によって生じる症状はわかったけれど、その症状をもつ患者さんはどのように生きているのだろう」という疑問を持つようになりました。そこで、講義に時々登場した「言語聴覚士」という資格を取得し、リハビリテーション専門病院で患者さんを支援すべく無我夢中で過ごしました。
このような経験から、「症状とともに生きる患者さんを支援するための想像力」が重要だと考えています。目に見えない障害を対象とする科目や、異世代とのコミュニケーションを実践する科目を担当しており、その中で学生とともに学び成長できるよう努めています。
(教員紹介はこちら)
(成田保健医療学部 言語聴覚学科 助教 大石 斐子)