医学生・研修医の方へ
脳神経外科専攻医/専門医 募集
国際医療福祉大学医学部脳神経外科学教室のご案内
国際医療福祉大学は、医療福祉専門職の育成とその地位向上を志し、1995年に開学した日本初の医療福祉の総合大学です。全国に6キャンパス10学部24学科を持ち、2017年には成田キャンパスに医学部が開設されました。2020年には、医学部本院として千葉県成田市に成田病院が開院しました。高度で質の高い医療を提供するため、手術用顕微鏡や脳外科手術用ナビゲーションシステム、神経内視鏡、hybrid ORなどの医療機器を備えた手術室、神経集中治療にも対応したICU/脳卒中センター、脳血管内治療にも対応したバイプレーン方式の血管造影室、ビデオ脳波モニタリングシステム、定位脳手術用フレームなど、病院開設時の特権として最新の医療機器を備えております。また、グループ内には成田病院をはじめとして、三田病院や熱海病院、市川病院、国際医療福祉大学病院(栃木県那須塩原市)、塩谷病院、山王病院、福岡山王病院、福岡中央病院、高木病院など、多くの関連病院を有しておりニーズに応じた研修プログラムを組むことが可能です。
病院開設のスタッフは、各サブスペシャリティーの豊富な経験を持つ医師が集結しております。脳血管障害(脳血管内手術を含む)、脳腫瘍、神経外傷、機能神経外科、小児神経外科、脊椎・脊髄外科とすべての分野に専門医をそろえています。成田病院救急部はER方式にて運営しているので、一次救急医療から三次救急医療までカバーしており幅広い診療経験が可能です。
新規の大学病院ですので、様々な大学からスタッフは集結しております。ですので、学閥などはなくフランクな雰囲気です。もちろん医師のQOL(Quality of life)、Work Life Balanceもしっかり考慮します。長期休暇、当直体制、勤務時間、産休、育休等は医師が快適に勤務できるように最大限調整します。女性医師の方々にも働きやすい職場を提供いたします。
脳神経外科専門医の取得
初期研修では基本的な脳神経外科疾患の病態、診断・治療方法に関して理解して頂きます。手術の基本手技(縫合、穿頭、開頭)や周術期管理を理解し、その後、上級医の指導の下で段階的にマイクロ操作を含む手術手技を実践します。実際の研修では、それぞれの専門性を有した上級医の指導のもと、担当医として共に症例を経験し、臨床実地にて研修します。
当初は、他大学を基幹施設とし、当院を連携施設とした研修プログラムにおいて、卒後3年目から研修を行いますが、将来的には国際医療福祉大学成田病院を基幹病院とした脳神経外科専門医研修プログラムの設立を目指します。卒後7年目以降に受験します。
研修プログラムの特徴
1.多くの連携施設・関連施設、132名の指導医
関東地方(東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城)、静岡、岡山、福岡、佐賀、沖縄、北海道
2.臨床・教育:幅広く豊富な症例の経験
- ①神経内視鏡手術(経鼻下垂体手術を含む)
- ②脳神経血管内治療
- ③三叉神経痛・顔面痙攣手術
- ④良性脳腫瘍・悪性脳腫瘍の手術と集学的治療
- ⑤脳血管障害の開頭術
- ⑥救命救急治療(重症頭部外傷、多発外傷、脳血管障害など)
- ⑦脊椎脊髄疾患
- ⑧てんかん
- ⑨機能的脳外科(深部脳刺激療法)
- ⑩小児脳神経疾患
- ⑪地域医療
- ⑫頭痛診療
3.海外からの患者さんの受け入れ診療、インバウンド需要に対応験
4.海外との医学・学術交流
5.合同カンファレンス
- 学内カンファレンス
成田・三田・熱海:合同臨床カンファレンス(オンライン)
成田臨床カンファレンス
リサーチカンファレンス
手術カンファレンス
脳卒中脳血管カンファレンス
病理カンファレンス
リハビリカンファレンス
抄読会 など
- 主催学会・研究会
国際脳神経外科カンファランス:年数回著名な講師招聘
東京湾脳神経外科カンファレンス:各施設持ち回りでの臨床カンファレンス
房総脳神経外科懇話会(IUHW成田、旭中央病院を中心とした合同研究会)
Pituitary Experts Meeting:下垂体疾患の臨床と研究
Asia Neuroscience Forum: IUHWが中心となってアジア諸国との国際学会
International Neurosurgery Summit Forum: IUHWが中心となった国際学会
Ryukyu Friendship Neurosurgery conference:沖縄で開催する国際学会
その他、各地域医療機関との医療連携カンファレンス
6.研究・大学院
-
成田キャンパス:
脳神経外科研究室、共同研究施設
病理学・解剖学・生理学をはじめとして学内外の基礎・臨床の教室とも共同研究- 聴覚誘発脳波の研究
- 脳腫瘍の研究
- 神経外傷の研究
- 三田病院: 下垂体腫瘍の研究
-
大学院生:
2024年3月 3名卒業:英文論文で医学博士学位取得
現在4年生3名在籍:主論文は英文で掲載もしくは受理、2年生1名、1年生1名
7.専攻医の研修
【研修体制】
主に基幹施設・連携施設をローテートし、臨床・研究指導を受けます
1年目:
少なくとも6か月、1年間は大学成田病院勤務
カンファレンス・プレゼンテーションの基礎を身につける
2-4年目:
各連携施設で臨床のトレーニング
それぞれの施設の特性を考慮、脳神経外科のすべての領域で研修
5年目:
1月もしくは4月より、8月の専門医試験対策のため成田病院勤務しつつ試験勉強と指導を受ける
【専門医受験にあたり】
勉強会 週1回オンライン:過去問など勉強 他大学と合同
日本脳神経財団(松野彰:常務理事 大山健一:理事)
生涯教育研修会:オンライン
各学会主催の講習会(脳腫瘍病理、脊髄、小児、機能的脳外科、下垂体など)
直前講義:成田病院・三田病院・熱海病院の専門家が各分野について集中講義と質疑応答
【教育体制】
定期的なカンファレンス、ウェブ症例検討会
国内有数のスペシャリストによるマンツーマン指導(手術・論文投稿・学会発表等)
技術研修(ヤギブレインラボ、バイパストレーニング、血管内治療シミュレーション)
【学位取得】
学会発表、研究活動への積極的支援、博士号取得支援
本学大学院に入学
2024年3月には3名の大学院生が卒業、英文での学位論文を出版し医学博士の学位を取得しました。
【関連学会の専門医取得】
基本診療科である脳神経外科専門医取得後に
- 日本脳神経血管内治療学会専門医
- 日本脳卒中学会専門医
- 日本神経外傷学会認定医
- 日本小児神経外科学会専門医
- 日本神経内視鏡学会技術認定医
- 日本定位・機能神経外科学会認定医
- 日本頭痛学会専門医
- 日本内分泌学会専門医
など取得可能
これらの学会の指導医・専門医が多数在籍
これらの学会の認定施設・教育施設
これらの学会に早期に入会をしておくほうがいいでしょう
【関連学会の専門医取得】
基本診療科である脳神経外科専門医取得後に
8.基幹施設、連携施設、関連施設
基幹施設
- 千葉:国際医療福祉大学成田病院
連携施設
- 東京:国際医療福祉大学三田病院、東京逓信病院、明理会中央総合病院、武蔵野徳洲会病院
- 千葉:名戸ヶ谷病院、新松戸中央総合病院、行徳総合病院
- 埼玉:新座志木中央総合病院、三愛会総合病院
- 神奈川:湘南東部総合病院、茅ケ崎中央病院、湘南藤沢徳洲会病院、大和徳洲会病院
- 静岡:国際医療福祉大学熱海病院
- 沖縄:友愛医療センター
関連施設
- 北海道:札幌禎心会病院、道東の森総合病院
- 茨城:茨城県立こども病院
- 東京:三井記念病院、東京都立神経病院、目白第二病院、町田脳神経外科、葛西昌医会病院、野猿峠脳神経外科病院、池上総合病院
- 千葉:国際医療福祉大学市川病院、鎌ヶ谷総合病院、成田富里徳洲会病院、おおたかの森病院、国保旭中央病院、五井病院
- 埼玉:さいたま赤十字病院、丸山記念総合病院
- 神奈川:晃友相模原病院
- 静岡:浜松医科大学病院
- 岡山:岡山大学病院、川崎医科大学病院
- 福岡:九州大学病院
- 佐賀:佐賀大学病院
※下線の病院は連携施設へ移行の予定
医学博士号の取得
基本的に入局者全員が学位取得をめざします。脳神経外科に所属しながら取得する事もできますし、本学基礎系教室、IUHW大学院(赤坂キャンパス)や他大学大学院に在籍して取得する事も可能です。本人の希望を考慮して決定します。
専門医取得後のトレーニング
脳神経外科専門医取得後は、subspecialtyの獲得を推奨します。日本脳卒中学会専門医、日本神経内視鏡学会技術認定医、日本脳卒中の外科学会技術認定医、日本脳神経血管内治療専門医、日本脳神経外傷学会専門医、がん治療認定医 などが該当します。
また、これらのsubspecialtyにおいて専門性を高めるため、短期間・長期間の国内ないしは海外留学などもお勧めします。
すでに脳神経外科専門医を取得されている先生方においても、最新の医療機器と経験豊かなスタッフのもとでのsubspecialty研修希望を大歓迎します。
お問い合わせ
研修ご希望の方は、遠慮なくご連絡ください。見学も歓迎します。
医局長兼務 末廣 栄一
Email:esuehiro@iuhw.ac.jp