医学生・研修医の方へ
脳神経内科学教室では初期研修医、後期研修医(内科専攻医)、研修終了後で専門医取得をめざす方、専門医をすでに取得された方など、幅広く人材を募集しております。ご興味がございましたらどうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
脳神経内科の魅力
脳神経内科の魅力は尽きません。この限られたスペースでそれを表現するのは難しいですが、いくつかあげたいと思います。
第一に、脳神経内科はとてもlogicalです。「神経は苦手だ」という学生さんが多いのは私も知っています。でも、基本的な理論をある程度マスターすれば、あとは理路整然と説明がつきますし、その過程が面白いです。実際の臨床現場でもその理論を駆使して診断しています。まるで探偵みたいです。
第二に、脳神経内科は守備範囲がとても広いです。「もの忘れをする」という症状と、「人差し指がしびれる」という症状。ずいぶんとかけ離れていますが、どちらも神経系の障害であることは間違いないですね。神経系は全身に張り巡らされ、脳はそのコントロールタワーです。つまり神経系はその名の通り「システム」なのです。このシステムに不調をきたすさまざまな病気を脳神経内科医は知っています。コモンな病気もあればめずらしい病気もあります。画像で診断できる病気もあればMRIに映らない病気もあります。それらを縦横無尽に診断できるのも醍醐味です。
第三に、脳神経内科は丁寧に患者さんを診察する診療科です。診断機器の発達によって患者さんに指一本触れることなく診察が終わる診療科もありますが、脳神経内科は丁寧な診察を行い、そしてそれが診断に生きています。「手当て」という言葉があるように、患者さんに触れることは医師の原点です。これは単なるパフォーマンスではありません。神経学的診察で推定された病変部位と画像の異常所見の部位とが異なっており、前者が真の責任病巣であることもあるのです。
第四に、神経系は人間そのものです。脳は臓器のコントロールタワーでもあります。心拍も呼吸も腸管も脳がコントロールしています。また、前頭葉は個人の「人となり」を決める部位です。性格から内臓の動きまで、およそ人のすべてを司っているのが脳、ひいては神経系ということになります。ペンフィールドも言っています。「Neurologyとは人そのものを理解することだ」と。
第五に、脳神経内科はこれからもっとも飛躍する分野です。「主任教授のごあいさつ」にも書きましたが、脳神経内科にはいまだに多くのブラックボックスが存在します。だからこそ面白いのです。いまは治らない疾患がこれからどんな手段で治るようになっていくのか。大きな飛躍を一緒に見届けましょう。
脳神経内科の魅力についてもっと知る(日本神経学会HPより)
研修の方針
関連病院と密に連携をとりながら、国内のみならず国際的にも力を発揮できるオールラウンドな脳神経内科医を育成することを目標とします。脳血管障害、てんかん、頭痛、神経変性疾患、神経免疫疾患、末梢神経疾患、筋疾患などさまざまな興味深い症例を幅広く経験できます。
専門医取得について
当院は、日本神経学会の教育施設として施設認定されています。したがって当院での研修により脳神経内科専門医試験の受験資格を得ることができます。 また、認知症学会専門医教育施設にも認定されております。これからますます需要が増大する認知症専門医の資格をめざす方にとりましても規定の研修期間としてカウント可能です。
学位取得について
当科に所属し、臨床医として勤務しながら大学院に進学し、医学博士の学位を取得することが可能です。研究テーマにつきましては教員とご相談ください。
お問い合わせ先
入局希望、見学、ご相談、お問い合わせなど、下記までお願いします。
国際医療福祉大学医学部 脳神経内科学
代表 村井弘之
E-mailアドレス:murai@iuhw.ac.jp
電話番号 0476-35-5600