成田キャンパス
形成外科学教室

形成外科学教室

医学生・研修医の方へ

医学部教育

2019年度 第3学年(1期生)

総合臨床医学 形成外科学
時間 講義内容 担当
7月3日 3 形成外科とは、形成外科の歴史(治療法の開発と展開:皮弁、筋皮弁、植皮、マイクロサージャリ―、再生医療) 松﨑
7月3日 4 形成外科手技の基本(傷あとが目立たない手技、切開、縫合、局所皮弁、遠隔皮弁、遊離皮弁、分層植皮、全層植皮、網状植皮) 松﨑
7月3日 5 グループ ワーク(君もSir Gilliesのように考えてみよう!)
形成外科基本手技の応用(1) 上眼瞼の再建
松﨑
7月3日 6 形成外科基本手技の応用(2) 乳癌切除後の乳房再建(人工乳房による再建、自家組織による再建) 松﨑
7月12日 6 形成外科における抗加齢医学、傷の手当て(創傷被覆材) 松﨑
7月16日 1 口唇裂・口蓋裂、母斑について 鳥海
7月16日 2 顔面外傷、顔面骨骨折について 鳥海
7月16日 3 頭頸部再建について 鳥海

第1回講義が始まる前に「形成外科は何をやっている診療科だと思いますか?」というアンケートをe-learnigシステムを使って行いました。第1回講義のオープニングでは、123名から得られたアンケート回答を披露し、形成外科に対する理解、誤解、イメージなどを全員で共有したうえで、「形成外科とは」というテーマの講義をスタートしました。
形成外科は、形成外科手技を駆使して治療する診療科です。形成外科手技の進歩によって、形成外科の治療対象疾患が拡大したことを、形成外科の歴史をたどることで理解できます。形成外科は戦争被災者の救済治療を通じて飛躍的に発展しました。英国のGillies医師は、第一次世界大戦で顔面を負傷した帰還兵の治療を通じて形成外科の発展に寄与しました。第3回講義では、Gillies医師による顔面組織欠損の再建治療を紹介した後に、グループワークによるアクティブ・ラーニングに臨みました。テーマは左上眼瞼悪性腫瘍切除後の全層・全欠損症例の再建方法です。各グループで活発なディスカッションが行われ、最後にいくつかのグループが発表しました。アクティブ・ラーニング成功の鍵は事前学習です。形成外科学の事前学習は、ClinicalKey®に収載されている形成外科手技のビデオ視聴です。『百聞は一見にしかず』、厳選されたビデオ映像が講義の理解をサポートします。

2021年度予定 第5学年(1期生)

臨床実習

臨床研修

初期臨床研修

形成外科的切開法と縫合法を学びます。前者はメスの選択(#10, #11, #15)、身体部位に応じたメス刃の適切な刺入角度の習得です。後者は傷あとを最小限にするための縫合針と縫合糸の選択、真皮縫合法、表層縫合法の習得です。組織を愛護的に扱うための攝子の使い方も重要です。将来、形成外科を専攻しなくても、組織を愛護的に扱う習慣が身に付けば、創傷治癒理論に合致した基本手技を患者さんへ提供できます。また形成外科の治療対象疾患を肌で感じることは、患者さんのQuality of Life(生活の質)に直結する助言を可能にします。多くの症例を経験して医師としての幅を広げてください。

形成外科専攻

前期2年間

顔面創傷の縫合や熱傷の局所治療などの外傷治療を担当します。鼻骨骨折や頬骨弓骨折などの整復も学びます。皮膚腫瘍の治療では、非露出部の分層植皮術や簡単な局所皮弁による再建の術者になります。軟部腫瘍の摘出とドレーン法も理解し実践します。各種移植組織の採取(皮膚、粘膜、筋膜、神経、軟骨、骨)を経験します。副耳などの先天性形態発育不全の術者になります。レーザー治療の特性と適応を理解し、手技を学びます。関連学会の演題発表や論文執筆を通じてアカデミックな診療姿勢を身につける期間でもあります。

後期2年間

顔面骨骨折では、整復操作だけでなく、チタン製プレートなどを用いた骨固定を行います。眼瞼部などの顔面の形成手術を担当します。露出部や関節部の全層植皮術の術者になります。腫瘍摘出後の再建では、硬組織の移植や各種皮弁の拳上を習得します。マイクロサージャリ―による微小血管吻合を習得します。口唇・口蓋裂などの先天性形態発育不全を経験します。形成外科領域専門医取得のための準備期間でもあります。

学位取得

国際医療福祉大学東京赤坂キャンパスに設置されている医学研究科医学専攻(博士課程)で研究します。研究テーマは希望を尊重のうえ、相談して決めます。大学附属病院で臨床研修を行いながら学位を取得することも可能です。

お問い合わせ

入局をご希望、ご相談は、下記までご連絡をお願いします。

担当:鳥海 正博
メールアドレス:toriumi@iuhw.ac.jp
電話:0476-35-5600 国際医療福祉大学成田病院(代)