教室紹介
ごあいさつ
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国際医療福祉大学医学部 耳鼻咽喉科学教室 教授(代表) 岡野 光博 |
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国際医療福祉大学医学部耳鼻咽喉科学教室のホームページをご覧いただき有難うございます。
2025年4月より、国際医療福祉大学医学部耳鼻咽喉科学教室の教授(代表)を務めさせていただいております、岡野光博と申します。当教室は、2017年4月に開講された、わが国の医学部で最も新しい耳鼻咽喉科学教室です。全国から志を持った教室員が集まり、耳・鼻・のど・くび(音声・嚥下・腫瘍を含む)の領域において、診療・教育・研究に取り組んでおります。初代代表は野口佳裕教授(現:国際医療福祉大学成田病院耳鼻咽喉科部長)であり、私は第2代目の代表となります。教室は、基幹施設である成田病院を中心に、以下の6つのグループ施設で連携して運営されています。
- 国際医療福祉大学成田病院(千葉県)
- 国際医療福祉大学病院(栃木県)
- 国際医療福祉大学三田病院(東京都)
- 医療法人財団 順和会 山王病院(東京都)
- 国際医療福祉大学東京ボイスセンター(東京都)
- 国際医療福祉大学熱海病院(静岡県)
また、学生教育においては、国際医療福祉大学塩谷病院(栃木県)および九州地区の高木病院・福岡山王病院のご協力もいただいております。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科の大きな特徴のひとつに、耳・鼻・のど・くびなど、豊富なサブスペシャルティ(専門領域)があることが挙げられます。当教室には現在10名の教授が在籍しており、出身医局は9つに分かれており、多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。この多様性こそが、耳鼻咽喉科・頭頸部外科の幅広い専門領域に対応できる大きな強みとなっています。特に、難聴・めまい・アレルギー・副鼻腔炎・腫瘍・音声の分野においては、当教室が得意とする領域です。また、当教室は若い組織であり、風通しの良い自由闊達な雰囲気を大切にしています。元気な仲間が集い、互いに刺激を与えながら教室をともに成長させていけることを、心より願っております。
当教室では、全国規模の学会開催も予定しております。2025年には、日本聴覚医学会(会長:野口佳裕、会場:成田国際文化会館)、2026年には、日本環境アレルギー学会(会長:岡野光博、会場:秋葉原コンベンションホール)および日本音声言語医学会(会長:渡邊雄介、会場:赤坂キャンパス)、2027年には、日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会(会長:岡野光博、会場:赤坂キャンパス)を開催予定です。このようなラインアップからも、当教室が多様性に富んだ専門性を有していることをご理解いただけるのではないかと思います。学会の開催は、教室員のモチベーション向上や経験の涵養にもつながる重要な機会です。私たちは、参加されるすべての皆さまにとって有意義な学びと交流の場となるよう、万全の準備を整えて臨む所存です。皆さまのご参加を、心よりお待ち申し上げております。
診療や教育に比べると、研究、特に基礎研究の分野ではやや出遅れていた面もありましたが、現在では生理学教室や分子生物学教室、国内外の研究機関との連携を通じて、着実に業績が向上しています。実際に、Journal of Allergy and Clinical ImmunologyやAllergyといったアレルギー・臨床免疫学分野のトップジャーナルに、筆頭著者として論文を発表する教室員も現れており、非常に喜ばしい成果です。研究を成功させるための3つの要素は、「天(アイデア)」「地(資金)」「人(ヒト)」であると考えます。当教室では、これまでに国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)などから研究費を獲得しており、今後も研究支援センターなどの協力を得ながら研究基盤の整備を進めていく方針です。教室員がのびのびと研究に取り組める環境づくりを大切にし、さらなる成果につなげていきたいと考えています。
ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
国際医療福祉大学医学部 耳鼻咽喉科学教授(代表)
国際医療福祉大学成田病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科/アレルギーセンター長
国際医療福祉大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科学教授
岡野 光博
(2025年7月)