学生レポート:学会発表
指導教員レポート:山下 碧望 医学部医学科(6年)
~救急医療の臨床現場を実践形式で学び合う~
ヒノキ花粉症と舌下免疫療法に関する全国規模のアンケート調査をもとに日本アレルギー学会関東地方会で発表
医学部の学生研究課外活動として、耳鼻咽喉科の岡野光博先生が中心となって行う舌下免疫療法とヒノキ花粉症に関するアレルギーの実態調査に参加しました。2023年に全国の施設から集められた1,200例以上のデータを入力・解析しました。その結果、スギ花粉を用いた舌下免疫療法を受けた患者の約40%で、ヒノキ花粉飛散期に舌下免疫療法の効果が減弱するといった新しい知見を得られました。
この調査内容を2024年6月に東京で開催された第11回日本アレルギー学会関東地方会で発表したところ、優秀発表賞を受賞できました。学会発表という大きな舞台で緊張しないよう、事前にスライドを使いながら何度も練習を重ねて、話し方のテンポや時間配分を調整した努力が報われたと感激しています。ヒノキ花粉症における舌下免疫療法は社会的なニーズが高いテーマで、今後ますます研究が進んでいくでしょう。より多くの患者さんのQOL改善につながると期待しています。どの分野に進むとしても、学会発表という貴重な経験はきっとこの先も支えとなるに違いありません。