8期生のTOEFL ITP平均点が入学時より20点アップの566点
国際医療福祉大学医学部8期生(2024年4月入学)が2025年2月に受験した TOEFL ITP の平均点が566点(留学生:615点、日本人学生:559点)となり、入学時点での546点から20点アップのスコアとなりました。
このうち上級レベルである CEFL C1 Level のスコア下限値である 620点を超えた学生は22名(14%)、中上級レベルである CEFR B2 Levelのスコア下限値である543点を超えた学生は79名(53%)、そして49名(33%)がB1 Levelとなり、A2以下のスコアとなる学生は1名もいませんでした。
また2023年度入学の7期生の平均点も562点(留学生:594点、日本人学生:557点)となり、入学時より28点アップのスコアとなりました。
1期生から8期生までの各学年時のTOEFL ITP のスコアは下記の通りです。(2020年入学時はコロナ禍のため実施せず。同年から1年9月の試験を実施。)
ただ2023年度入学の7期生からは新カリキュラムとなり、それまで1年次に集中していた一般英語の授業が3年次までに拡散され、医学英語の授業も6年次まで継続することで3年次以降も持続的に英語力が向上することが期待されています。本学英語教育新カリキュラムの詳細は下記の動画にて紹介しています。
https://www.youtube.com/watch?v=c8GlVPzI3lM
医学科英語主任として医学英語教育を統括している押味貴之教授は下記のように述べています。
「本学の医学英語教育では、開学当初から学習成果を重視する「アウトカム基盤型教育」を導入しています。一般英語教育のアウトカムとしては「ヨーロッパ言語共通参照枠 = CEFR」の中上級レベルであるB2レベル以上を獲得することとしています。そしてこの一般英語能力の評価方法として本学ではTOEFL ITPを採用しています。」
「また本学では6年次に全員が海外臨床実習を経験します。そのため医学英語教育のアウトカムとしては海外臨床実習で必須とされる「英語での医療面接」「英語での症例報告」「英語でのカルテ記載」ができることとしています。」
「そしてこの目標に到達するために本学では1年時から6年時まで「医学英語」の授業が用意されています。ここでも「医学英語を学ぶ」のではなく、「医学を英語で学ぶ」という「内容言語統合型学修(CLIL)」という教育方法を採用しています。」
「この「医学を英語で学ぶ」という学修方法は短期的には学修効率が低いように思われがちであり、実際に始めは多くの学生がこの学修方法に苦労します。しかし6年次には全員が英語での「医療面接」「症例報告」「カルテ記載」「論文読解」をできるようになり、USMLE Step 1 には43名以上の学生が、Step 2 CK にも9名の学生がこれまでに合格しています。このように長期的な視点で考えると実用的な医学英語を身につけるためには「医学を英語で学ぶ」という学修方法はむしろ効率が高い方略と言えます。本学では「厳しいけれども着実に成果が出るという学修環境で医学を学びたい」という強い意志を持つ方の入学を期待しています。」