成田キャンパス

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第6回千葉大規模災害時DVI訓練開催

2024.12.15

 令和6年12月15日(日)、本学医学部法医学教室と千葉大学医学部法医学教室が主催する、第6回千葉大規模災害時DVI訓練を、成田キャンパス医学部棟2階にて開催しました。DVI(Disaster Victim Identification)とは、事故や自然災害で発生した多数のご遺体の身元確認や死因診断(検視・検案)を行う法医学的活動の事です。
 本訓練は、今後予想される大規模地震の発生や、空港や多数の人気レジャー施設を有する千葉県での事故やテロなどを想定した訓練で、法医学教室による主催は全国的に珍しく、第6回では千葉県医師会及び歯科医師会の共催の元、千葉県東方沖で発生した地震及び津波による被害を想定して活動を行いました。

 今回は千葉県医師会、千葉県歯科医師会、千葉県警察本部、千葉海上保安部、県内の各自治体による参加に加え、他都道府県の法医学機関からも検案支援として多数の参加、見学者を迎え、医学部学生2名を含むスタッフと合わせて約50名による、人形を用いた事例のシミュレーションを行いました。過去の災害での活動についての報告も共有され、大規模災害時の遺体取り扱いに関する活動の流れや書類の記載方法の確認、全体での質疑応答などを行い、他職種の視点についても理解を深めました。事例の原案は第5回に続き本学の医学部現4年生が考案したものを活用し、学生にとっても人形や着衣の造形を通して災害時のご遺体に見られる損傷や死体現象についてのより実際的な理解につながりました。
 また、災害時の画像利用についてのミニレクチャーを行い、死因検索におけるCTの活用や、生前画像との比較による個人識別への応用への取り組みについて学びました。
 参加者からは、多数の事例について研修を行い大変勉強になったという声や、引き続き参加したいとの意見を多くいただきました。今後も千葉大学と連携し、継続的な訓練を行っていく予定です。