「理学療法国際実習」にてシンガポール研修を行いました
成田キャンパス理学療法学科は、国際系の科目が充実しています。2年次に必修科目として「海外保健福祉事情Ⅱ」に参加し、学科混合のグループにてアジア・ヨーロッパの医療機関や大学を訪問し、海外の保健福祉について学修します。その後、理学療法学科の専門科目として「メディカルイングリッシュボキャブラリー」(2年次)、「グローバルメディカルコミュニケーションⅠ・Ⅱ」(3年次)と続き、総まとめとして「理学療法国際実習」(4年次)が開講されています。
2024年度の「理学療法国際実習」は4名の学生が参加し、昨年度に続きシンガポールでの研修を行いました。9泊10日という日程のうち、週末を除く全ての日に医療機関やシンガポール工科大学での研修があり、忙しくも大変充実した研修となりました。
医療機関の研修では、日本とシンガポールの制度の違い、そこから発生するサービス提供の違いを目の当たりにし、日本の理学療法士として今後取り組んでいかねばならない課題について考察することができました。シンガポールの理学療法現場に同行する機会にも恵まれ、学生は言語の壁を乗り越えて理学療法士としてのプロフェッショナリズムを感じることができたようです。
またシンガポール工科大学での講義にも参加し、講義展開の違い、学生の取り組む姿勢の違いなどを経験しました。シンガポールの学生はグループワークにも積極的に参加し、発言することにためらいがない点が印象に残りました。
この科目は、今後海外留学や海外で仕事をしたいと考えている学生のみが対象ではありません。一度日本を出て、日本の外で起こっていることを体験することで、日本の良さや課題にあらためて気づくことができます。この科目をきっかけに、大きく羽ばたいてくれることを心から願ってやみません。
文責:理学療法学科 准教授 牧原 由紀子