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8期生の9月時の TOEFL ITP のスコアが11点アップの557点

2024.09.27

国際医療福祉大学医学部8期生(2024年4月入学)が9月に受験した TOEFL ITP 平均点が11点アップ557点となりました。またこの時点で8期生は全員中級レベルである CEFR B1 Level のスコアである 430点以上のスコアを獲得し、A2 Level の学生数は0となりました。

1期生から8期生までの各学年時のTOEFL ITP のスコアは下記の通りです。(2020年4月はコロナ禍のため実施せず。1年9月の試験は2020年から実施。)

1期生から6期生までは旧カリキュラムでの教育となっており、入学時から9月までには約140時間の英語教育が実施されていました。また旧カリキュラムでは2年次までに360時間の英語教育が集中しており、3年次以降は TOEFL ITP のスコアが漸減する傾向にありました。

7期生(2023年度入学)からは新カリキュラムとなり、入学時から9月までの英語教育は90時間に短縮されています。8期生(2024年度入学)はUSMLE Seminar への参加率も高く、短縮された英語教育の中でも高い向上率を示しました。

新カリキュラムではそれまで1年次に集中していた一般英語の授業が3年次まで延長され、また医学英語の授業も6年次まで継続することで3年次以降も持続的に英語力が向上することが期待されています。

医学科英語主任として医学英語教育を統括している押味貴之教授は下記のように述べています。

本学では入学後の2年間で基礎医学と臨床医学を英語で学ぶ他、360時間の必修の英語科目を提供しています。このうち医学英語の授業では医学教育モデル・コア・カリキュラムにある35の症状に関して英語で「医療面接」「症例報告」「カルテ記載」を実践を通して学び、6年生の海外臨床実習後にこれらのスキルが 臨床実習後OSCE 「大学独自課題」として評価対象となっています。特に英語での医療面接では録画された外国人模擬患者との医療面接を海外の著名な大学の医学教員が評価しています。2024年度の6年生(2019年入学の3期生)も全員がこの課題に合格し、6年7月のTOEFL ITP 平均点も 542 点となり、入学時から20点のスコアアップとなりました。

「医学を英語で学ぶ」という学修方法は短期的には学修効率が低いように思われがちですが、6年次には全員が英語での「医療面接」「症例報告」「カルテ記載」「論文読解」をできるようになります。またこれまでに USMLE Step 1 には35名の学生が、Step 2 CK にも7名の学生が合格しています。このように長期的な視点で考えると実用的な医学英語を身につけるためには「医学を英語で学ぶ」という学修方法は効率が高い方略と言えます。