8期生の入学時 TOEFL ITP のスコアが過去最高の546点
国際医療福祉大学医学部8期生(2024年4月入学)の入学時 TOEFL ITP の平均点が過去最高の 546点となり、中上級レベルである CEFR B2 Level のスコア下限値である 543点を超え、入学時点での平均点が初めて B2 Level となりました。
このうち留学生の平均点は622点となり、これは上級レベルである CEFL C1 Level のスコア下限値である 620点を超え、留学生の入学時点での平均点も C1 Level となりました。また日本人学生の平均点は535点でした。
1期生から8期生までの各学年時のTOEFL ITP のスコアは下記の通りです。(2020年入学時はコロナ禍のため実施せず。同年から1年9月の試験を実施。)
一期生から六期生までは旧カリキュラムでの教育となっており、360時間の英語教育が2年次までに集中していました。3年次以降は全て日本語での教育であったため、TOEFL ITP のスコアも2年終了時をピークとして、その後は漸減する傾向にあります。
7期生(2023年度入学)からは新カリキュラムとなり、それまで1年次に集中していた一般英語の授業が3年次までに拡散され、医学英語の授業も6年次まで継続することで3年次以降も持続的に英語力が向上することが期待されています。
医学科英語主任として医学英語教育を統括している押味貴之教授は下記のように述べています。
「本学では入学後の2年間で基礎医学と臨床医学を英語で学ぶ他、360時間の必修の英語科目を提供しています。このうち医学英語の授業では医学教育モデル・コア・カリキュラムの症状に関する英語での「医療面接」「症例報告」「カルテ記載」を実践を通して学び、6年生の海外臨床実習後にこの3つのスキルが Post-CC OSCE の「大学独自課題」として評価されます。
「医学を英語で学ぶ」という学修方法は短期的には学修効率が低いように思われがちであり、実際に始めは多くの学生がこの学修方法に苦労します。しかし6年次には全員が英語での「医療面接」「症例報告」「カルテ記載」「論文読解」をできるようになり、USMLE Step 1 には30名以上の学生が、Step 2 CK にも6名の学生がこれまでに合格しています。また卒業した一期生は各地の研修病院で「外国人患者対応係」として英語での診療を担当しているとの報告も受けています。このように長期的な視点で考えると実用的な医学英語を身につけるためには「医学を英語で学ぶ」という学修方法はむしろ効率が高い方略と言えます。本学では「厳しいけれども着実に成果が出るという学修環境で医学を学びたい」という強い意志を持つ方の入学を期待しています。」