本学医学部1期生から6期生までの2年終了時TOEFL ITP平均点が560点に到達
国際医療福祉大学医学部6期生(2023年度2年生)が学年度末である2024年1月に受験した TOEFL ITP(677点満点)の平均点が565点となり、旧カリキュラムの対象となる1期生から6期生までの2年終了時TOEFL ITP平均点が560点に到達しました。
6期生の平均点は2022年4月の入学時で538点であり、1年次に基礎医学を英語で学びながら本学の英語教育を経験した2023年1月に564点と平均で26点の上昇となりました。2年次に臨床医学を英語で学びながらこの高い平均点を維持するだけでなく、さらにそこから上昇させて565点という高い平均点を獲得しました。
また1年次の英語授業が旧カリキュラムの240時間から150時間へと大幅に減少した新カリキュラムの対象となる7期生(2023年度1年生)も、入学時の534点から16点という高い上昇となる550点を獲得しました。旧カリキュラムでは英語授業が2年次までしかありませんでしたが、新カリキュラムでは一般英語授業が3年次まで、そして医学英語授業が6年次まで継続するため、7期生は今後も更なる英語力向上が期待されています。ただ英語授業が減った環境でも7期生のうち17名が「上級レベル」である CEFR C1 以上、59名が「中上級レベル」である CEFR B2 以上のスコアを1年終了時に獲得しています。
本学医学部で医学英語教育を統括している押味貴之 医学教育統括センター教授は下記のように述べています。
「本学医学部では最初の2年間で基礎医学と臨床医学を英語のみで学びます。そして英語のみで会話をする英語の授業が豊富にあり、国内にいながら海外留学をしているような環境を経験できます。また医療面接や身体診察、症例報告やカルテ記載、論文読解などを全て英語でできるようになるための医学英語の授業も用意されています。こういった環境は「本気で英語を身につけたい!」と考えている学生には理想的な学修環境と言えます。また3年次以降は日本語での学修となるので、日本語の医学用語もしっかりと身につきます。さらに6年次には全員が海外臨床実習を経験するだけでなく、臨床実習後OSCEの大学独自課題では英語での医療面接・症例報告・カルテ記載も評価対象となります。その結果、2024年2月末時点でのUSMLE(米国医師国家試験)Step 1 には既に27名が合格し、日本国内の医学生では合格者が少ない Step 2 Clinical Knowledge (CK) にも6名が合格しています。このような環境で6年間を過ごす本学では、一部の学生だけでなく全員が日本語と英語、両言語での診療が可能な能力を獲得することができます。」