鵜澤先生の研究成果が国際誌にアクセプトされました
この度、鵜澤先生の研究成果が「Pain Reports (impact factor 4.8)」にアクセプトされました。タイトルは「Sex differences in conditioned pain modulation effects and its associations with autonomic nervous system activities in healthy, younger individuals: a pilot study」です。本研究は鵜澤先生が本学大学院博士課程(指導教員:西田裕介教授、副指導教員:竹内真太講師)にて研究された成果の一部となります。成田キャンパス理学療法学科では、質の高い研究活動を通して、国民の健康に貢献していきます。鵜澤先生の益々の活躍を期待しています。
【鵜澤先生のコメント】
この度、本学大学院博士課程での取り組みがアクセプトされました。痛み刺激に対する中枢神経内での処理方法が、性別によって異なる可能性を示すことができました。
本論文の執筆にあたり、ご協力いただいた本学学生の皆様、多大なるご指導を賜りました西田教授、竹内講師、ならびに関係する方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。痛みに悩む方々の生活を改善する一助となるよう、引き続き研究活動に励んで参ります。
【論文概要】
人には脳や脊髄のはたらきによって痛み刺激を増幅したり、緩和させたりする機能が備わっています。このはたらきが健常大学生において男女同程度にみられるのか、その程度は自律神経活動に影響を受けるのかを検討しました。結果として、はたらきについては男女で違いがありませんでしたが、女性の方がより強く自律神経活動の影響を受ける可能性を示すことができました。一般的に女性の方が痛みと精神心理状態との関係が強いとされています。痛みと精神心理状態をつなぐ要因に、自律神経活動があるかもしれません。引き続き、なぜ慢性化した痛みが生じるのか、そのメカニズムを追究し、有効な治療方法の開発につなげて参ります。