ACP日本支部 年次総会・講演会2023で医学生特別賞を受賞（3年生大橋龍人さん）
2023年6月24日・25日にACP(米国内科学会）日本支部 年次総会・講演会2023が開催され、本学3年生の大橋龍人さんが医学生特別賞を受賞しました。
■発表テーマ、発表内容を教えてください。
演題：Successful preventive strategies for COVID-19 at the interactive festival in Shibuya, Tokyo
2022年9月3〜4日に渋谷で開催された音楽祭において実施した感染対策について症例報告しました。当時はCOVID-19第7波の時期で、東京では緊急事態宣言が発令され、音楽祭を含むほとんどの文化的イベントは中止を余儀なくされていました。しかし、「正しい感染対策をしていればインタラクティブなイベントでも開催できる」という仮定のもとエビデンスに基づく入念な対策を施した結果、2万人が集まるイベントにてクラスターを起こさずに実施できました。
■発表、学会参加に至ったきっかけについて教えてください。
学会発表については、イベントが終了して数ヶ月経つまでは考えていませんでした。授業を受けるにつれ自分達が施した感染対策は公衆衛生学の立場から発表する価値があると考え、先生や友人に相談しました。そこでACP日本支部の年次総会で学生も抄録発表ができることを知り、また英語で発表ができるという点で成長の機会になることを期待し、学会参加に至りました。
■発表当日のエピソードや今後の展望を教えてください。
初めての学会発表で全て英語ということもあり、オンラインとはいえ大変緊張しました。発表を聞いてくださった先生方からは的確なアドバイスや質問を頂き、大変な刺激となりました。また、他の先生方の発表も拝聴しましたが、その幅広く深い医学知識とプレゼンの素晴らしさに圧倒されました。
今回の発表は、自分が学んだことを社会に還元する初めての体験となりました。それが評価され、今までの学びを実感しました。また、この学会報告はすぐに使えるものではないと思います。何故ならCOVID-19ほどのパンデミックは100年に1度のものであるからです。次に同じようなパンデミックが起こってしまった際、今まであった文化を壊さないためにも正しい感染対策をしていればインタラクティブなイベントでも開催できる前例になり、イベントを作る方々の助けになることができればと存じます。
