高木理事長、鈴木学長が、ブータン、タイを訪問しました(2023年7月9日~16日)
高木邦格理事長、鈴木康裕学長が、2023年7月にブータン、タイを訪問しました。ブータンでは、王立公務員委員会と本学医学部奨学生受け入れのためのMOUを 締結したほか、ブータン王立医科大学との学術協定も締結しました。タイでは、国立マヒドン大学との学術協定を締結しました。
■タイ・国立マヒドン大学との学術協定締結
7月9日に日本を出発し、タイ・バンコクに到着した高木理事長、鈴木学長は、7月10日、国立マヒドン大学を訪問し、学術協定を締結しました。本学医学部生の海外臨床実習受け入れと公衆衛生分野での関係構築について、Banchong Mahaisavariya学長と協議を行いました。協議のなかで、今後、医学教育や医療福祉分野の人材育成における協力体制を確立していくことが確認されました。
■ブータン王国王立公務員委員会とのMOU締結
タイからブータンに入った高木理事長、鈴木学長は7月11日、教育省を訪問し、ブータン政府から選定された成績トップの学生を本学医学部で受け入れるためのMOUを王立公務員委員会と締結しました。医学部がないブータン王国では、成績最優秀の高校生から40人前後が奨学生として選定され、インド、パキスタン等の近隣国の医学部に留学し、卒業後母国に戻って医師として従事するシステムが確立されています。
そうした進学ルートはあるものの、やはり医師不足は同国にとって深刻な問題です。人口約80万人のブータンですが、医師の数はわずか200人しかいないと言われています。今回のMOU締結により、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマー、インドネシア、モンゴルに加え、新たにブータンからの医学部留学生を本学で受け入れることで、同国の医療福祉分野の発展に大きく貢献することが期待されています。
調印式に参加した教育大臣、王立公務員委員会コミッショナーからは、今後のブータンの医学教育と医療福祉分野の発展にとって、本学のIUHW医学部奨学金制度には特別大きな意味があると深い感謝の意が述べられました。
■ブータン王立医科大学との学術協定締結
高木理事長、鈴木学長は7月12日、ブータン王立医科大学にも訪問し、同大学との学術協定を締結しました。同大学には、看護公衆衛生学部、伝統医学部、卒後医学部の3学部がありますが、医学部はありません。本学はブータン政府およびブータン王立医科大学からの強い要請を受け、同国初となる医学部設置に向けて協力を行うことが確認されました。また、看護や理学療法などのリハビリテーション分野、さらに公衆衛生専門職大学院での留学生受け入れについても、前向きに検討することとなりました。
初の訪問となったブータンでしたが、各訪問先での協議を通じ、相互の信頼関係が構築されていることが確認されました。医師不足などの課題があるブータン王国から本学に大きな期待が寄せられています。