学年間連携:縦のつながり構築に向けて-アドバイザーグループ単位での学修会を開催しました-
5/8以降、新型コロナウイルスの分類が変更になったことを受け、大学内でもコロナ以前の活気が戻りつつあります。これまでは"3密を避ける"という観点から、特に大人数が集まることを回避してきたため、グループで集まって学修する機会を設けることが困難でした。効率的に学修を進めるには、個人での研鑽に加えてグループ内でのインプット・アウトプットが非常に重要です。コロナ禍を乗り越えた今、2年生必修科目である「機能解剖学」内でアドバイザーグループ単位での学修会を開催しました。
機能解剖学は医学部解剖学教室と連携して開講される、本学科における特徴的な科目の一つです。1年次に学んだ解剖学と運動学の知識を元に、身体運動の基礎となる関節の機能を学びます。2年次以降の科目で学ぶ理学療法の専門知識は、機能解剖学の理解なくして積み上げていくことはできないため、大変重要な位置づけとなります。科目内容は講義と見学実習から成り、口頭試問をもって最終評価が行われます。
今年度、口頭試問直前の授業に3年生有志を招待し、アドバイザーグループ(アドバイザー教員1名につき各学年の学生8名程度の小グループ)単位で口頭試問に向けた準備学修を行いました。3年生は昨年度に口頭試問を合格しているため、どのような勉強や心構えが必要かを自らの経験を元に2年生にアドバイスし、合格に向けてサポートしました。2年生にとって学生目線のアドバイスは大変意味深く、この学修会を経て十分な準備を行うことができました。また忙しい授業の合間をぬって参加してくれた3年生のリーダーシップが素晴らしく、私たち教員にとって、教員だけでなく学生も巻き込んでカリキュラムを運営している感覚を得ることができました。3年生も自分自身の知識を整理し、さらに人にわかるように説明する難しさを体験する貴重な機会となったようです。
今後も教員と学生が一体となり、横や縦のつながりを強化したカリキュラムを展開していきたいと考えています。
(機能解剖学担当:成田保健医療学部 理学療法学科 准教授 牧原由紀子)