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矢野晴美医学部教授が米国内科学会ACP日本支部の支部長に就任決定

2022.12.06

 医学教育統括センター 副センター長の矢野晴美医学部感染症学教授が、2023年4月に米国内科学会(ACP)において日本の代表となる日本支部の支部長に就任することが決定しました。
 「米国内科学会」は1915年創立の世界最大の内科専門医の学会である「米国内科専門医会」と1956年に設立された内科医の学会である「米国内科学会」が1998年に合併してできた学会で、2003年春に「米国内科学会(ACP)」に統一されました。会員数16万3千人(医学生会員1万5千人を含む)を擁し、世界162か国に会員を有する国際的な内科学会です。(出典:米国内科学会日本支部HP)
 米国内科学会の日本支部は、2003年に設置されました。南北アメリカ大陸外で初の支部であり、初代支部長は当時日本学術会議の会長を務めていた黒川清先生です。
 矢野教授は、2021年11月に行われた日本支部長(1人)を決める選挙で選出され、2022年4月~2023年3月までは次期支部長として、全米の支部長就任者とともにオンラインでのトレーニングを受講しています。来年4月末にはアメリカで行われる支部長会議に出席する予定です。

■米国内科学会(ACP)米国本部のホームページ(英語)はこちら


 こうした大変名誉あるポストに就くことになった矢野教授に、このたびの就任について下記のコメントをいただきましたので、ご紹介いたします。

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 このたび、米国内科学会ACP日本支部の支部長に2023年4月に就任することになりました。私は1995年以来、米国の総合内科レジデント(研修医)の時に会員となり、その後、上級会員(FACP)として活動してまいりました。ACPは米国外の世界各地に12支部を持ちますが、日本支部は東京大学名誉教授の黒川清先生が2003年に米国外に初めて設立した支部で、最も歴史が長いことで知られております。
 2021年11月の日本支部・支部長選挙で、会員の方からの推薦で候補者となり選出されました。女性の支部長は私が初めてとなります。
 4年間の任期中の活動では、3つの柱を掲げております。1つ目は「多様性の推進」です。支部運営や活動に多様性をさらに取り入れます。2つ目は「予防医学の推進」です。特に「成人のワクチン接種」の推進と「科学的根拠に基づいたがんのスクリーニング」を普及することを学会活動として行います。3つ目は「教育科学に基づいた教育環境」の構築です。医学部・卒後・生涯教育の各ステージで最新の教育科学を取り入れた学修環境を共有し、良質で効果的な学修の普及をめざします。
 また、大変頼もしい限りですが、ACP学生会員には、本学の医学部の学生さんもいらっしゃり、学生委員会の委員として活動していらっしゃいます。
 引き続き精進してまいりますので、ご指導・ご鞭撻をどうぞよろしくお願い申し上げます。

(医学部教授 医学教育統括センター・感染症学 矢野晴美)