成田キャンパス

学科トピックス

本学学生の論文がJASMEEに掲載されました。

2022.05.09 医学部医学科3年 新田紗也さん、チュオンナターシャさん
掲載論文:An active-learning class on LGBTQ+ education led by students


  • 論文発表に至ったきっかけを教えてください
    昨年の夏、英語の先生方にオファーをいただいて正式な授業の一環としてLGBTQ+についての講義を担当させてもらいました。授業の内容を0から作り上げ、必要な資料や教材を作成し、8個のクラスがちゃんと行われるだろうかというたくさんの不安の中、授業を行いました。そしてたくさんの時間と努力が実り、授業が想像以上に成功しました。そして、この経緯を踏まえて先生方から論文を書いてみてはどうかと口添えをいただき、論文を書こうということになりました。そして、時間をかけて作り上げた授業内容が他の大学や授業にも役立つことがあるだろうと思い、授業の内容を公表するという意味でも論文を書くことになりました。
  • 論文発表において、努力された点、工夫された点を教えてください
    やはり大がかりで正式な論文を書くというのは初めての経験で、様々な困難がありました。アカデミックな論文ということで、もちろん内容を充実させる上に、文法を何度も何度も編集して完璧なものにし、参考文献を適切に引用し、行間やフォントなど細かいフォーマットの見直しというような思いもよらぬところに時間が取られた印象です。そして、ジャーナルの編集者と連絡をとり、何度も校閲を重ねるという作業は学生のうちに経験して良かったと思います。特に文法についてなど先生方の多大なるお力添えがなければ実現しなかったと思います。
  • 今後の目標、目指すことなど
    私たちは将来の医療従事者として、今後出会うすべての患者さんに寄り添うことを目指さなければいけません。そのためにLGBTQ+の方やその他のマイノリティの世界の見方も知ることが大事です。今回はLGBTQ+の知識を広める目的で授業や論文に取り組みましたが、これからもLGBTQ+だけではなく、ジェンダー格差や人種格差などについても意識を広めたいです。
  • これから医学部を目指す人へのメッセージ
    医学部に入ったら医学ばかりになると思っていました。そしてやはり自ら手を伸ばさなければ医学だけになると思います。しかし、医学、つまり健康というのは誰でもいつでもあるものなので、どんな違う分野をとっても医学につながる、つなげられるような気がします。自分が活動したい分野、自分が勉強したい分野、単純に自分が好きな趣味であっても、医学に絶対に結びつきます。「医学部を目指す=医学」だけになるのではなく、自分の個性や興味を医学と絡めて広げていけば普段見えない様な視点を得ることができると思うので、みなさんも是非いろいろなことに挑戦してみてください。
    • 新田紗也さん(左)、チュオンナターシャさん (右)