第27回 千葉県理学療法士学会で最優秀演題と優秀演題を獲得しました
この度、2022年3月6日(日)にオンライン学会で開催された第27回千葉県理学療法士学会にて、本学大学院修士課程を2020年度に修了した小河裕樹さん(所属:国際医療福祉大学市川病院、指導教員:西田裕介教授、副指導教員:竹内真太講師)が「糖尿病合併肺結核患者の入院時呼吸機能に影響を与える要因」という演題にて最優秀賞を獲得しました。また、大学院博士課程3年の鵜澤寛伸さん(所属:国際医療福祉大学成田保健医療学部理学療法学科、指導教員:西田裕介教授、副指導教員:竹内真太講師)が「中枢性感作を有する変形性股関節症患者の自律神経活動」という演題にて優秀賞を獲得しました。
成田キャンパス理学療法学科では、充実した大学院教育が展開されているのも特長の一つです。また、質の高い研究活動を通して、国民の健康に貢献していきます。小河さん、鵜澤さんの益々の活躍を期待しています。
<受賞コメント:小河さん>
この度は賞をいただき、大変光栄であるとともに改めて身の引き締まる思いです。本研究では肺結核を発症した患者様の中でも近年増加傾向である糖尿病の合併に着目しており、入院時の呼吸機能へ影響を与えている直接的・間接的な要因を調査しました。研究結果から、低栄養状態や骨格筋指数低値が呼吸機能へ影響を与えていることが示唆され、今後のリハビリテーションの介入や縦断的な調査を行う上での一助になると考えています。今回受賞できたことは、修士課程から多くのご助言をいただいている西田教授と竹内講師、当院の呼吸器内科やリハビリテーション科の先生方のおかげです。今後も研究を継続し、臨床や論文執筆を通して、肺結核患者様のADLやQOL改善の為の一助になればと考えております。
<受賞コメント:鵜澤さん>
このような賞に選出いただき、ありがとうございます。改めてご指導いただいた西田先生、竹内先生、ご助言をいただいたゼミ内の先生方に感謝申し上げます。本研究は中枢性感作という痛みが慢性化した状態を有する方に対して、自律神経活動も同時に異常がみられる、という仮説を検証した研究となります。1症例のデータになりますが、中枢性感作があると自律神経活動が異常を示す結果となりました。ただ、まだ十分に症例数を集められてはいないため、今後継続してデータ計測を行い、より確かな結論を言えるよう研究活動を進めて参ります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。