成田キャンパス

学科トピックス

【学生有志によるボランティア活動で食品や文具などを寄贈】

2022.03.30

 3月23日、学生有志によるボランティア活動「Food Drive」で集まった食料品403点、文房具等341点、寄付金(食料品を購入)18,461円を社会福祉法人成田市社会福祉協議会へ寄託致しました。「Food Drive」は、医学部1年生の有志が集まり企画・実施をしたもので、本学成田キャンパスの学生・教職員を対象に寄付を募りました。コロナ禍の中で思うように活動をすることができない期間もありましたが、ポスターやメール、LINEなど様々なツールを駆使し告知を行い5日間で今回の品々を集めました。成田市社会福祉協議会の担当者の方からは、「缶詰やレトルト食品など種類が多く、また日持ちがする食品はとても有難いです。」といった声をいただきました。
 今回の活動で集まった品は、新型コロナウイルス等で生活に影響を受けている方々へ、成田市社会福祉協議会が定期的に開催する「フードパントリーなりた」で無料配布される予定です。

 今回の活動について、学生有志のメンバーである田中優樹さん、白壁駿さん、三間丈瑠さんに聞きました。



■「Food Drive」を企画したきっかけを教えてください。

 昨年の12月25日に行われた「第一回フードパントリーなりた」に当日の配布ボランティアとして参加しました。12月25日はクリスマスということもあり、子供たちにお菓子をあげられたらなと思いわずかながらですが、僕らと友人数人でお金を出してお菓子を買って、寄付・配布しました。配布会場では企業や個人など多方面から多くの食品や文房具の寄付がありました。それを見て僕らは「学内で寄付を募ればたくさんの食品や文房具が集まるのではないか。そして、"国際医療福祉大学"の名で寄付したい。」と考えました。このことがきっかけで「Food Drive」を企画しました。



■今回の企画は本学初の取り組みでしたが、どのように企画を進めてきましたか。

 1月中旬からボランティア室の職員の方と協力して企画の立ち上げに取り組みました。大学側に今回立ち上げるボランティア活動の具体的な内容と予定を説明するための企画書作りから始めました。企画書の作成には、コロナ禍というご時世的なことへの配慮や、様々な方との交渉、許可を必要としました。最終的に大学側に申請する企画書の作成には1ヶ月以上要しました。教職員の方々のお力添えをいただきながら、僕らは周知方法に特に力を入れました。友人や先輩方に力を借りて全学科全学年の学年グループLINEに今回の企画についての告知を拡散することができました。



■今回の活動を通して学んだことを教えてください。

<三間丈瑠>
思っていたよりも本当にたくさんの食べ物が集まって、みなさんの温かさに触れることができました。皆さんは想像しづらいかもしれませんが、日本でも毎日食べる物に困って生活している人もいるのが現状です。自分もこの活動で様々なことを考えさせられました。

<白壁駿>
企画やポスター作りなど、多くのことを学べたと思っています。特に、ポスター作りや企画書作りは時間がかかったので、なにかを達成させるためには、きっかけだけではなく、それを続ける根気も必要だと改めて学ぶことができました。また、多くの方々の支えのおかげで、今回のフードドライブは成功できたと思います。本当にご協力いただきありがとうございました。

<田中優樹>
 今回の活動を通して学べたことは「人を動かすことの難しさ」と「経済的困窮家庭やひとり親世帯へ十分なサポートが行き渡っていないということ」です。まず、たった3人の学生が企画した内容を大学の上層部の方のところまで話を持っていき、検討していただくまでの過程がとても大変でした。納得していただける内容、わかりやすい説明、疑問点などが生じないように綿密に計画を練ることなどにも難しさを感じました。そして実際に企画を実行するにあたって、いかにしてみなさんに今回の企画に目をつけてもらい寄付をしていただけるようにするかが大変でした。

 フードパントリーのような活動は日本では広く周知されているとは言い難い状況です。「日本は豊かな国、食べ物に困らない国」という認識が多いかもしれませんが、実際には食べ物に困っている方々はたくさんいます。その一方で国内のフードロスはかなりの量です。"必要なところに必要な物が必要な量行き渡っていない"というのが現実です。ぜひみなさんにはもっとこの現実と、これらをサポートするフードパントリーのような企画があるということを知ってもらう必要があるのだと学びました。



■今後の活動について抱負を教えてください。

<三間丈瑠>
 これからも自分にできることを少しでもしたいと思います。優しさの輪をもっと広げていき、この活動を通して困っている人を助けるという事に意欲的になる人が増えることを願っています。

<白壁駿>
 今回のフードパントリーで、ポスターがわからなかったとおっしゃってくださった方がいました。次回はもっと工夫して、より多くの方の目に届くように努力したいです。また、フードドライブに参加して、多くの方々に直接配れたら嬉しいです。

<田中優樹>
 今後はこのフードドライブの規模をもっと大きくして、多くの人を巻き込んでいきたいです。この企画の運営に賛同、協力していただける人を探し、全学科各学年1人、2人ずつ担当の学生がいるようにしていきたいです。また、今後はサークルとして設立し直し、1度きりの企画で終わらせることなく引き続き活動していきたいです。