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【学生記事】1期生からのメッセージ~①理工系大学出身学生~

2022.03.15

 2022年3月13日、臨床工学特別専攻科1期生の修了式が行われました。1年間という限られた時間の中でもこれまでに積み上げてきた知識・経験を活かしながら臨床工学技士の資格取得をめざしました。 この度、修了を迎えた1期生からメッセージをもらいました。

臨床工学特別専攻科
1期生 鹿島光信さん
(出身大学:芝浦工業大学 生命科学科 生命医工学コース)

①臨床工学特別専攻科で過ごした1年間はいかがでしたか。
 私は医学と工学の両方を学べる大学で、生命維持管理装置といわれる人工心肺装置やペースメーカーなどに興味を持ち、医療の現場で医療機器を扱う技術者として働きたいと考え、臨床工学技士を目指すことにしました。入学後は人工呼吸器や人工心肺装置など様々な医療機器を操作し、座学で学んだ知識をもとに機器のトラブルに対する対処法などを実際に医療の現場に出た時に必要となる知識や技術を習得することができました。夏の臨床実習では業務中に発生したトラブルに対して冷静かつ迅速に対応している臨床工学技士の姿を見て、私も現場で活躍できる臨床工学技士なりたいという思いがより一層強くなりました。実習後は国家試験に向けて過去に出題された問題の演習や本番と同じような形式で模擬試験を行ったので、自信をもって試験に臨むことができました。この1年間は日々勉強や実習でとても大変でしたが、臨床経験豊富な教員からのサポートもあり、一生懸命頑張ることができました。

②以前所属していた大学での学び・経験は、臨床工学特別専攻科に入学後どのように活かされましたか。
 医療の現場で扱われる医療機器を安全に患者さんへ使用できるように医療機器の安全管理を行うことは臨床工学技士の大切な業務の一つであり、医療機器の保守点検を行う実習では、大学で学んだ電気や機械など工学的な知識を活用しながら、機器の内部の構造や性能について確認し、医療機器を安全に運用するために必要な技術を学ぶことができました。

③今後の夢や目標を教えてください。
 現在、コロナ禍で臨床工学技士のニーズが高まり、医療従事者に負担がかかっている状況であることも踏まえ、ECMOと呼ばれる体外式膜型人工肺や手術中に使われる人工心肺装置などを扱えるようになり、医療従事者の負担を軽減できるようにしたいと思います。また、医療機器を扱えるようになるだけでなく、医師に必要な機器の導入を提案や実際に現場で扱われている医療機器の問題点や改善点をメーカーに伝えられる臨床工学技士にもなりたいと思います。

④後輩へのメッセージをお願いします。
 医療の現場では高度化・複雑化した医療機器が多く扱われており、医療機器の知識を持った技術者が求められています。1年間という短い期間で国家資格を取得することはとても大変ですが、臨床経験豊富な教員から、直接指導してもらえるだけでなく、最新鋭の高度な設備や機器が備わっている実習室で臨床現場に即した知識や技術を習得することができるので、是非、医療機器のスペシャリストである臨床工学技士を目指してください。