第123回 理学療法科学学会で表彰されました
この度、2022年2月26日(日)にオンライン学会で開催された第123回理学療法科学学会にて、大学院修士課程2年の秋元恵理さん(所属:医療財団法人順和会 山王病院、指導教員:西田裕介教授、副指導教員:牧原由紀子准教授、山口将希助教)が「狭小路歩行において大腿と下腿に生じる角速度に着目した肢節間協調性の解析」という演題にて、博士課程2年の秋山和也さん(所属:国際医療福祉大学成田病院、指導教員:西田裕介教授、副指導教員:竹内真太講師)が「Posner 課題反応時間における加齢の影響」という演題にて優秀賞を獲得しました。
成田キャンパス理学療法学科では、充実した大学院教育が展開されているのも特長の一つです。また、質の高い研究活動を通して、国民の健康に貢献していきます。秋元さん、秋山さんの益々の活躍を期待しています。
<受賞コメント:秋元さん>
修士研究の発表機会をいただき、多くの貴重なご助言を得ることができました。
本研究では、健常若年者における狭小路歩行と自由歩行時の肢節間協調性(大腿部と下腿部の相対的な関係)を角速度を用いて比較しました。本研究の結果、狭小路歩行は自由歩行よりもばらつきが抑制されており、中枢神経系による制御の程度が高い歩容となることが明らかとなりました。今後、発達段階や疾患における肢節間協調性の特徴を明らかにして、歩行評価・治療効果判定の指標とできるよう研究を進めていきたいと考えております。
西田教授・牧原准教授・山口助教をはじめ、ご指導・ご協力いただいた方々に感謝いたします。博士課程では、質の高い研究ができるよう努めて参ります。
<受賞コメント:秋山さん>
この度、修士研究の内容を発表し、優秀賞を頂くことができました。
本研究は、健常高齢者と健常若年者における空間性注意(空間のある位置に注意を向ける機能)の差を、Posner課題という実験の反応時間を用いて検討しました。本研究の結果、高齢者では若年者に比べ、反応時間は遅くなり空間性注意は低下することが明らかになりました。今後、認知症患者や脳卒中患者の空間性注意の特徴を明らかにし、リハビリテーションの評価方法として有用か検証していきたいと考えています。
西田教授・竹内講師をはじめ、ご指導頂いた先生方と研究にご協力頂いた方々に深く感謝致します。今後も研究を継続し、社会に貢献できる研究結果を示していければと考えています。