第42回「第2種ME技術実力検定試験」に臨床工学特別専攻科の学生が合格
この試験は「ME機器・システムの安全管理を中心とした医用生体工学に関する知識をもち、適切な指導者のもとでそれを実際に医療に応用しうる資質」を検定するもので、医学と理工学に関する基礎的知識を問う問題や、医療の現場で使用される機器やシステムに関する実践的知識を問う問題が出題されます。毎年の合格率は30%前後と難関の試験です。
今回の試験に見事合格した臨床工学特別専攻科1期生の鹿島光信さんにお話を伺いました。
①なぜ第2種ME技術実力検定試験に挑戦をしようと思われたのですか。
臨床工学技士の資格取得をめざすにあたり、ME機器・システムの安全管理を中心とした医用生体工学に関する知識及びそれを実際に医療に応用できる資質があるかを確認するためです。また、ME機器・システムおよび関連設備の保守・安全管理を中心に、総合的に管理する専門的知識・技術及び医療従事者に対し、ME機器および関連設備に関する教育・指導ができる資質があるかを確認する試験(第1種ME技術実力検定試験)の受験を考えているためです。
②受験をするにあたりどのような準備をされましたか。
臨床工学に必要な医学基礎や電気電子工学、臨床工学技士が扱う医療機器などをまとめた臨床工学技士標準テキストや第2種 M E 技術実力検定試験対策テキストを活用して生理学や工学に関する基礎的知識や人工心肺装置や人工呼吸器など医療機器に関する実際的知識の学習や過去に出題された問題の演習を行いました。また、学内実習や臨床実習で血圧計や血流計など様々な医療機器の操作や点検などを行い、テキストで学習した内容を確認しました。
③とくに役に立った授業はありますか。
臨床工学概論、基礎医療関連及び学内実習(実験含む)/病院臨床実習です。特に人工心肺装置など生命維持装置について学んだことが役に立ちました。
④今後の夢や目標を教えてください。
第1種ME技術実力検定試験の受験を目指しています。私はME機器の設計技術の習得もしておりますので、今回習得した臨床工学の学習を含め臨床工学士としてME技術の専門家として医師及び病院と医療機器開発者との仲立ちが可能な技術者になりたいと思っています。また、どのような高度医療機器に対してもその医療機器の設計思想を理解したうえでME機器・システムの安全管理などができるようなることを目標にしています。