成田キャンパス

学科トピックス

学部教育の集大成科目「卒業研究」について

2021.11.19
  • 科目責任者の西田教授による開会のあいさつ

 今回は、4年生の様子をお伝えするために、学部教育の集大成科目である「卒業研究」という授業について科目責任者と学生に記事を執筆してもらいました。本学の教育について、教員と学生の目線から知ることができますので、是非ご覧ください。

<科目責任者のコメント>
成田キャンパス理学療法学科では、大学で理学療法学を学ぶ意義を大切にしています。卒業研究は大学で学ぶ理学療法学の集大成であり、自ら問題解決する能力を養います。また、研究実践を通して医療従事者になる者としての倫理観を養います。成田キャンパス理学療法学科における卒業研究は、3年生後期に研究の方法論を学ぶ「卒業研究Ⅰ」からスタートします。卒業研究Ⅰでは、学生一人一人の研究疑問に対して研究計画を立案し、発表会を行います。卒業研究Ⅰを基礎として、4年生の「卒業研究Ⅱ」では、1グループの最大人数を5名として研究実践を行います。昨年度、今年度においては、今般のコロナ禍における対応として、研究手法をシステマティック・レビューに限定して研究実践を行いました。学生の皆さんは、英語論文を中心に多くの文献を読み込み、自分たちの研究疑問の解決に向け取り組んでいました。各研究チームとも報告会の前日まで担当教員と相談し、真剣に取り組んでいる姿を見て、4年間の成長を実感しました。卒業研究報告会は、理学療法学科の1年生から3年生までの全学年全員が参加します。その中で、4年生の皆さんの堂々とした発表を後輩が聞くことができ、先輩の背中をしっかりと見せることができたと思います。今後は、本学で学んだ理学療法学という学問を基盤として「目の前の患者さんのために最善を尽くすことができる理学療法士」になってほしいと切に願っています。皆さん、本当にお疲れさまでした。

成田保健医療学部理学療法学科
科目責任者:西田裕介


<学生のコメント>
 4年生では、総合臨床実習、就職活動、卒業研究、国家試験対策と多忙な日々を過ごしています。3年生と比べて、より臨床的な知識や技術を身に付けることで理学療法士としての自覚が芽生えました。
 「卒業研究Ⅱ」では、研究題材によってグループ分けをし、研究活動を行いました。今回は新型コロナウイルスの影響により、データ測定を行わず、研究疑問に対して文献を検索・選択し、そのデータを総括して分析するシステマシックレビューを行いました。臨床を豊かにするためには「臨床」「研究」「教育」の3つがあります。臨床において疑問を持ち、研究していくことが患者さんへの利益となっていきます。研究活動を通して、仮説を立て検証していく仮説検証型思考が養われました。発表会では、全学年が参加し学年を問わず、質問があり、活発なものとなりました。他のグループの発表を聞くことで、新たな発見があり、大変貴重な経験となりました。今回の経験を活かして、臨床に出た際には最新の知見をもとに理学療法を提供していきたいです。
 2月末には理学療法士国家試験があります。本学では、2年連続合格率100%であり、今年度も学年が一つとなり、全員合格できるように頑張ります。

成田保健医療学部理学療法学科
4年 井口 紗弥加


成田保健医療学部理学療法学科
4年 細谷 健汰


  • グループで研究内容をまとめて発表しました
  • パワーポイントを使って研究内容を発表いたしました