大学院博士課程3年:尾張剛さんの研究成果が国際誌にアクセプトされました
この度、本学大学院博士課程3年の尾張剛さん(指導教員:西田裕介教授、副指導教員:河野健一講師)の研究成果が国際誌Physical & Occupational Therapy in Geriatrics(IF値0.6)にアクセプトされました。タイトルは「Depressive Symptoms and Associated Factors in Older Rehabilitation Inpatients: A Cross-Sectional Study」です。本研究は、尾張さんが現在取り組んでいる博士研究の成果の一部となります。成田キャンパス理学療法学科では、充実した大学院教育が展開されているのも特長の一つです。また、質の高い研究活動を通して、国民の健康に貢献していきます。尾張さんの益々の活躍を期待しています。
【尾張剛さんのコメント】
この度、博士課程で取り組んでいる研究成果の一部が国際誌Physical & Occupational Therapy in Geriatricsにアクセプトされました。 本論文の執筆にあたり多大なるご指導を賜りました西田教授、河野講師、ならびに関係する方々にこの場をお借りしてお礼申し上げます。今後も目の前の患者様のため、理学療法学の発展のために貢献できるよう研鑽を続け、研究活動に励んで参ります。
【論文概要】
本研究の目的は、リハビリテーション入院患者の抑うつ症状の有症率とその関連因子を明らかにすることでした。参加者の平均年齢は78.9歳で、抑うつ症状は46.6%の参加者に認められました。さらにロジスティック回帰分析を実施したところ、低栄養が抑うつ症状と有意に関連していることが明らかとなりました。近年増加傾向にある高齢者の抑うつは、リハビリテーションの介入効果に負の影響を与えると報告されており、入院早期より抑うつ症状に対する対策が必要とされています。本研究の結果が、入院中の抑うつ症状の治療、予防、リハビリテーションの効果を高めるための対策の一助になると考えております。