成田キャンパス

学科トピックス

石田武希助教の研究成果が国際誌にアクセプトされました

2021.07.12

 この度、本年度着任した石田武希助教の研究成果が国際誌Renal Replacement Therapyにアクセプトされました。タイトルは「Functional recovery in post-stroke patients on hemodialysis during the convalescent phase: a comparison with those not undergoing hemodialysis」です。本研究は、石田先生が本学大学院博士課程(指導教員:西田裕介教授、副指導教員:河野健一講師)で研究された成果の一部となります。成田キャンパス理学療法学科では、質の高い研究活動を通して、国民の健康に貢献していきます。石田先生の益々の活躍を期待しています。

【石田武希先生のコメント】
 この度、私の博士課程での研究内容が、Renal Replacement Therapyにアクセプトされました。ご指導頂いきました西田先生、河野先生を始め、協力して頂いた先生方、多大なご支援を賜り深謝致します。今回、初の公式欧文誌なので、アクセプトのメールが届いた時は正直、手が震えました。おそらくこの論文は私の思い入れのある論文の1つになると思います。今回、論文を投稿することによって自分が立案した研究の質が、世界レベルでどの程度なのか把握することができました。論文のアクセプトまでは、時に厳しくもありましたが、多くの評価をいただけ、そのどれもが私にとっては成長につながるものでした。今回得た経験から、今後は、さらに質の高い研究ができるよう精進していきたいと思います。

【論文概要】
 本研究の目的は、回復期リハビリテーション(リハビリ)病棟に入院する脳卒中患者において維持透析治療が機能予後に与える影響を明らかにし、透析患者における予防的介入の重要性を明らかにすることとしました。対象は、回復期リハビリ病棟に入院した脳卒中患者82例とし、このうち"維持透析を受けている"患者(透析群:10例)と、"これを受けていない"患者(非透析群:72例)に群分け、両群間で機能予後を比較検討しました。結果、非透析群と比較し、透析群の機能予後は不良であることが明らかとなりました。本研究結果より、歩行能力が保たれている維持期透析患者に対し、脳血管疾患の発症予防や身体機能の向上を図る必要性が示唆されました。