成田キャンパス

学科トピックス

医用工学演習(RT科2年生/CE科合同)を開始しました

2021.04.16

 放射線・情報科学科(RT)第一期生の2年目の新年度が始まりました。診療放射線技師として将来,X線CT,MRI,そしてリニアックなどを扱っていくこととなるRT科の2年次では,昨年度に座学で学んだ物理と医用工学の基礎について,実際に電気回路素子や計測器を扱いながら演習と実験によって理解を深めていきます。学生一人一人が実験機器を長い時間扱うことができるように,クラスを半分ずつに分けて,演習と実験を交互に行っていきます。直流電源,発振器,オシロスコープ,デジタルマルチメータなど電気回路を扱っていくうえでもっとも基本的な機器を,最初は緊張しながら,2回目以降はだんだんと愛着を感じながらも,躊躇なく扱えるようになるまで習熟してゆきます。こういった物理工学実験の道具は,病院の臨床現場ではまず目にすることはありませんが,診療機器内部の代表的な物理現象を電気回路素子から実習していくことで,理工学的な洞察力を養ってゆきます。電気回路の電圧や電流を測り,理論値と実験値の違いに一喜一憂しながら,失敗をむしろ良しとして,経験を体の一部としてとり込んでいきます。昨今,医療機器の研究開発も,病院の臨床装置を使いながら医療機器メーカーと病院スタッフが一丸となって進められていますから,実験センスに長けた診療放射線技師は本当に望まれています。
 また今年度から新規開設された臨床工学特別専攻科(CE)の学生さんらもこの演習に参加されています。RT科の教員一同,学びの時間を共に過ごせることを大変嬉しく思っております。チーム医療の将来が実験室レベルの交流から醸成されていくなんて大学ってやっぱり面白い空間ですね。

成田保健医療学部 放射線・情報科学科 教授 拝師智之