本学医学部4期生 TOEFL ITP の平均点が過去最高の「557点」獲得
本年度1年生の59%の学生が英語圏の大学留学に必要な中上級レベル(CEFR B2 Level)のスコア543点以上を獲得し、残り41%の学生も全員が中級レベル(CEFR B1 Level)のスコア460点以上を獲得しました。
本年度1年生のうち日本人学生の平均点は552点、留学生の平均点は598点となりました。 Section 1 (リスニング) の平均点は56点、Section 2 (文法) の平均点は55点、Section 3 (リーディング) の平均点は56点となりました。
本年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月入学時に TOEFL ITP の受験ができず、1回目の受験はオンラインによる前期の授業が終了した9月となりました。本学の英語授業のかなりの部分を履修した9月時点で全体の平均点は544点、リスニング 53点、文法 54点、リーディング 56点でしたが、そこから4ヶ月弱でさらに点数が上がりました。
また本学医学部2年生(3期生)も同日に受験したTOEFL ITP の平均点が556点となり、昨年度終了時からさらに4点のスコアアップを達成しました。
本学は国内外で活躍できる高い診療能力を持つ医師を育成するために革新的な医学教育を実施しており、6年次に4週間以上の海外実習を必修化しているほか、5年次には米国医師免許試験(USMLE)のStep1を推奨しています。1年次から基礎医学を英語で教育するほか、1年次には必修科目として240時間、選択科目として180時間、合計420時間の英語の授業を実施し、週2回のUSMLE対策セミナーも実施しています。2年次にはこれに加えて120時間の必修科目である医学英語で、「病歴聴取」「身体診察」「患者教育」「症例報告」「論文読解」「論文執筆」「口頭発表」といった高度な医学英語スキルを習得するほか、180時間の選択科目も用意しています。
国際教育交換協議会(CIEE)日本代表部 TOEFL事業部 2017年6月調べによると、日本の医学部の平均点は483点ですので、本学医学部1・2年生はこれを大幅に上回り、国内トップクラスの英語力を有していることが示唆されます。
医学教育統括センターの押味貴之准教授は「『英語で医学を学ぶ』という本学のカリキュラムは大変厳しいと言えますが、その分実践的な英語力を獲得することができます。実際に本学1年生はコロナ禍の中、前期の授業を全てオンラインで学びましたが、全員が CEFR B1レベル以上の英語力を獲得しました。このように本学ではたとえ入学時の英語力が低くても、強い学修意欲さえあれば入学後に海外臨床実習に必要な英語力を獲得することが可能です」と話しています。