学内授業にて国際医療福祉大学成田病院のICUとリハビリテーションセンターを見学
11月10日、PT学科3年生の選択科目である『先端内部障害系理学療法学』の授業で、国際医療福祉大学成田病院の集中治療室(Intensive Care Unit:ICU)およびリハビリテーションセンターの見学を行いました。
本科目は、教員の研究内容や最新論文の抄読など、内科系疾患の理学療法に関する最先端の科学的情報を主体的に取り入れられることを目標とした科目です。
今年度は、内科系疾患に対する急性期の理学療法について学ぶ機会を提供するため、麻酔・集中治療科の大村和也先生に特別講義をお願いし、ICUでのリハビリテーションに関する基礎知識を提供していただいた後に、実際の現場を見学しました。なお、学生は事前にPCR検査にて陰性を確認した後、感染予防を徹底したうえで見学に臨みました。以下、参加した学生7名のうち代表1名の感想です。
理学療法学科3年 井口紗弥加
「集中治療室で、心臓手術後1日目の患者さんが離床する場面を見学しました。理学療法士が、患者さんに繋がっているチューブの位置や身体状況を確認し、さまざまなリスク管理をしながら離床を行なっている場面を見られたことは、大変貴重な経験になりました。また、理学療法士が医師や看護師と情報共有を行い、患者さんにとって現在何が最良のリハビリテーションなのかを検討している姿を見て、改めて多職種連携の大切さを学びました。
リハビリテーションセンターでは、超急性期を脱し、状態が安定した患者さんの理学療法を見学しました。間質性肺炎や糖尿病などの内科系疾患の患者さんに対して、画像や検査所見から病態を整理し、個々の問題点にアプローチすることの重要性を学びました」
以上の感想からも、参加した学生の急性期理学療法に対する興味・関心が高まったと思われます。本学科では、今後も最先端の科学的情報を主体的に取り入れ、臨床に生かすことができる理学療法士を育成するため、積極的に附属病院と連携した授業展開を行っていきます。最後になりましたが、大変お忙しいなか、見学のご対応をいただきました大村先生とリハビリテーションセンターのスタッフの皆様に感謝申し上げ、報告とさせていただきます。ありがとうございました。
(成田保健医療学部 理学療法学科 講師 竹内真太)