臨床実習VODについて
新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言を受け、本学科では4月からの授業をオンラインツールにて行っております。年次には臨床実習という、病院に通って実際の患者さんに対して理学療法を実施・経験する機会がありますが、同様の理由で実施が困難となっています。
そこで本学では、臨床実習における思考過程を学ぶため、ビデオコンテンツの作成を進めております。模擬症例、もしくは実際の患者さんを録画させていただき、動画を見ながらその患者さんの評価、問題点抽出、治療方法立案、効果判定といった一連の理学療法を経験します。理学療法の各段階に沿ってそれぞれ課題が設定されており、学修者はその課題に答えていきます。ひとつひとつの課題に対して、解説動画を用意し、学修者が実際に先輩セラピストからフィードバックを受けているかのように進めていきます。
現在はまだ内容を煮詰めている段階ですが、早期に動画撮影に移り、幅広い疾患に対応するコンテンツを作成していく予定です。この臨床実習ビデオコンテンツによって、学生はこのような非常事態でも臨床思考過程を磨くことができること、実習が終わったあとでも学び直すことができることがメリットかと思います。
学生の臨床思考能力を高めるために、早期作成をめざしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
(成田保健医療学部 理学療法学科 助教 鵜澤 寛伸)