成田キャンパス

学科トピックス

2年生と3年生が実技試験に臨みました

2019.12.20

言語聴覚士は「失語症」を呈した方にリハビリテーションを行います。失語症は、脳の病変によって言葉を「話す」「書く」「聞く」「読む」ことが難しくなる症状です。さまざまな言葉のリハビリを工夫して行うために、検査やリハビリテーションの方法を学びます。 今回、2年生と3年生が検査とリハビリテーション訓練法の実技試験に臨みました。
2年生は、失語症を診断するための検査の手技が身についているかどうかを確認します。1か月間の自主練習期間を経て、本番当日は患者役の教員を相手に一人ずつ検査を実施しました。
3年生は、語彙訓練の実技試験を行いました。語彙訓練とは、単語を聞いて理解したり、正しく発話したりする訓練です。事前準備として模擬症例の検査データの分析、分析結果に基づいた単語の選択、教材作成、訓練手続きの練習を重ねて、やはり患者役の教員を相手に一人ずつ模擬訓練を行いました。
3年生の試験中には、試験会場の小窓から中の様子を窺う2年生の影がチラホラ...... 来年度に向けた偵察、ではなく心の準備でしょうか。開学4年目、先輩後輩で教え合う姿も頻繁に目にするようになりました。学生同士で協力しながら、大事な知識と技能を身につけてほしいと思います。

成田保健医療学部 言語聴覚学科 助教 大石 斐子