平成29年度 第2回 臨床実習に関する勉強会 開催報告
理学療法学科では、2018年3月30日、第2回臨床実習に関する勉強会を開催しました。これは、成田保健医療学部 理学療法学科で取り組んでいるクリニカル・クラークシップという新たな実習形態について、臨床実習施設の理学療法士の方々に理解を深めていただくことを目的として定期的に開催している勉強会です。当日は、業務終了後の遅い時間にも関わらず、88名という多くの先生方にご参加いただきました。
まず本学科の検査実習科目責任者である志村圭太講師が、クリニカル・クラークシップの概要や、検査実習にて新たに取り組んだ2対1モデル(実習生2名に対して実習指導者1名)について説明しました。その後、実際に検査実習を引き受けていただい施設から2名の先生方にご講演いただきました。東邦大学医療センター佐倉病院の寺山圭一郎先生には、急性期病院での臨床実習にクリニカル・クラークシップでの実習形態を取り入れることについて、また今後の理学療法士全体の臨床実習のあり方についてご意見をいただきました。印西総合病院の末吉裕史先生には、クリニカル・クラークシップを用いた学生指導の際に感じた良い点と改善すべき点について、ご自身のご経験と照らし合わせたうえで情報提供をしていただきました。最後に、平成30年度の評価実習科目責任者である町田和講師が、クリニカル・クラークシップを用いた評価実習の概要について説明しました。その後の質疑応答では、多くの参加者の方からご質問やご意見をいただきました。
最後に、参加者を代表して東京湾岸リハビリテーション病院の井上先生にご挨拶をいただきました。その後、会場外のラウンジにて情報交換会をおこない、実習関連資料や検査実習での学修成果物の展示を行いました。遅い時間にもかかわらず、多くの方が情報交換会にも参加してくださり、活発な意見交換が行われていました。
今回の勉強会を通して、大学が想定している以上に臨床現場は多様であり、教育機関である大学と臨床現場の活発な意見交換が、良い臨床実習の構築には必要であることがわかりました。今後も、理学療法学科では臨床現場の先生方のご協力を仰ぎながら、より良い実習をともに作り上げていく所存です。最後になりましたが、大変お忙しいなか、勉強会の講師をご快諾いただいた寺山先生と末吉先生、そしてご参加いただきました多くの先生方に感謝申し上げ、開催報告とさせていただきます。ありがとうございました。
(成田保健医療学部 理学療法学科 助教 竹内真太)
寺山先生のご講演の様子 |
末吉先生のご講演の様子 |
井上先生のご挨拶 |
情報交換会の様子 |