平成29年度 臨床実習勉強会 開催報告
理学療法学科では、9月22日(金)に第1回臨床実習勉強会を開催しました。この勉強会は、成田保健医療学部 理学療法学科で取り組んでいるクリニカル・クラークシップという新たな実習形態について、臨床実習施設の理学療法士の方々に理解を深めていただくことを目的として開催されました。当日は、業務終了後の遅い時間にも関わらず、多くの先生方にご参加いただきました。
勉強会では、まず本学科の西田裕介学科長がクリニカル・クラークシップの原則や概要について説明し、その後2名の先生方が講演を行いました。東京女子医科大学八千代医療センターの薄(うすき)直宏先生には、急性期病院での臨床実習にクリニカル・クラークシップでの実習形態を取り入れることのメリット、デメリットについてご説明いただきました。東京湾岸リハビリテーション病院の井上靖悟先生には、学生指導に関する現場の声をアンケート分析という形でご提示いただき、その解決策としてクリニカル・クラークシップをどのように活用するかという先駆的な取り組みについてご紹介いただきました。質疑応答では、レポート課題や他の臨床実習施設との内容の調整についての質問をいただき、講師の先生方からは、クリニカル・クラークシップ形態での実習を成功させるには養成校と臨床実習施設の綿密な調整が必要であることをご指摘いただきました。
最後に、参加者を代表して東邦大学医療センター佐倉病院の小川明宏先生にご挨拶をいただきました。その後の、名刺交換会・情報交換会では、実習関連資料の確認や、実習指導者間での情報交換などが行われていました。また、講師の先生方に質問に伺う参加者も多くいらっしゃいました。
今回の勉強会を通して、教育機関である大学と臨床現場が繋がり、学生にとっても指導者にとっても良い実習の確立に貢献できたのではないかと感じています。今後も、理学療法学科では臨床現場の先生方のご協力を仰ぎながら、より良い実習をともに作り上げていく所存です。最後になりましたが、大変お忙しい中、勉強会の講師をご快諾いただいた薄先生と井上先生、そしてご参加いただきました多くの先生方に感謝申し上げ、臨床実習勉強会の開催報告とさせていただきます。ありがとうございました。。
(成田保健医療学部 理学療法学科 助教 竹内真太)