1年生授業『作業工程技術学・基礎論』を紹介します
レザークラフト、木工、マクラメ、陶芸、七宝焼、ロールアート、ビーズ手芸、エコクラフト...。
皆さんはこれらの創作活動を知っていますか?
作業療法では、いろいろな「作業」をリハビリテーションのツールとして用います。今日は「作業」の中の「創作活動」を学ぶ授業について、紹介します。
成田キャンパス作業療法学科では、入学後すぐの1年生前期に、「作業工程技術学・基礎論」という授業を設置しています。この授業では、学生たちは7-8人の小グループに分かれ、上に挙げた数種類の創作活動を順番に学びます。教員からの作業工程の説明を聞き、手本の完成作品を見て、自分でアイデアを練り、いろいろな材料や道具を使って工程を進め、オリジナルの作品を完成させていきます。
七宝焼(しっぽうやき)は、銅型の上にペースト状にした釉薬(ゆうやく)をデザイン通りに乗せ、800℃をこえる電気炉で焼いて作り上げる金属工芸の1つです。ほとんどの学生にとって人生で初めて知る創作活動ですが、皆、素晴らしい作品に仕上げています。
レザークラフトは、比較的多くの学生が体験したことのある創作活動です。教員から、スーベルカッターという道具を使ったカービング技法を新たに教わり、とても美しい作品に仕上げています。
学生は、創作工程の難しさや多様さ、材料や道具の扱い方、集中して取り組む楽しさ、完成した時の達成感などをこの授業で実感し、創作活動についての理解を深め作業療法士になるための学習を進めていきます。
創作活動が好きな方、興味のある方は、作業療法も好きになると思います。まずはオープンキャンパスにお越しいただき、ぜひ作業療法学科で創作体験をしてみてください。今年の夏は、"ステンシル"と"張り子"という創作活動を用意しています。
(成田保健医療学部 作業療法学科 講師 小野和美)