千葉県内の高校生が作業療法学科を訪問!模擬講義を開催!
平成29年6月2日(木)千葉県内にある高校の1,2年生42名、教員2名が国際医療福祉大学成田キャンパスに来校し、7F作業療法学科にて模擬講義を開催しました。当日は、作業療法士の仕事の紹介の後、3つのグループに分かれ、作業療法学科3名の教員と共に作業を通じたさまざまな支援の方法を体験しました。
講義のはじめは作業療法学科中村講師が、「こころとからだ、くらしとそだち、人間のまるごとを元気にする」作業療法の魅力について、経験談を交えながらお話しました。日本では作業療法の認知度はまだ低く、その職種について耳にしたことのない人も多いのですが、海外では「ベストジョブランキング:第9位(2015年アメリカ人気職種ランキング)」、「ITが進んでも仕事が失われることのない職業:第6位(2014年イギリスオックスフォード大学における調査)」と、注目されている職業であることも紹介されました。
作業体験について
- 色々なお箸でものつかみ体験では、普段使い慣れない非利き手を使って、普通のお箸と2種類の自助具を使用し、1分間でいくつ小豆の移動が出来るかを比べ、どうして自助具だと早く移動できるのかを一緒に考えました。普段慣れない非利き手での箸操作に四苦八苦しながらも、必死に取り組んでいました。
- 車いす操作体験では、ブレーキのかけ方、たたみ方、広げ方のレクチャーの後、自走と介助で、床張りと絨毯とで操作のしやすさを比べました。介助時の注意点やそれぞれの対象者に合った車椅子の検討など作業療法士の仕事についても説明がありました。
- 言葉を使わずにコミュニケーションの体験では、投影文字盤を使ったコミュニケーションや眼球の動きを使ったコミュニケーション装置Tobii(トビー)を行いました。友達の目の動きを一生懸命観察し、訴えを読み取れたときにはお互いに感激しているようでした。「自分も体験してみたい」と皆さん興味をもって参加していました。
作業療法学科では、今後もキャンパス見学や模擬授業を積極的に行っていきたいと考えています。作業療法についてはもちろん、人々への様々な支援の方法について、少しでも多くの学生さんが興味を持っていただける講義を実施できるよう工夫を凝らしたいと思います。
(成田保健医療学部 作業療法学科 助教 田中紗和子)
授業風景 |
投影文字盤の紹介 |
車いす乗車と介助体験① |
車いす乗車と介助体験② |