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作業療法学科:第1回アジア太平洋作業療法シンポジウムin台湾 参加報告

10月20日~22日、第1回アジア太平洋作業療法シンポジウムが台湾で開催され、作業療法学科の教員が参加しました。



学会の看板(会場入口)

一緒に座長を務めた、石井先生(左)と
Kit Sinclair世界作業療法士連盟前会長(右)

会場は、台湾のTaoyuan CityにあるChang Gung University。本学会のメインテーマは "Contextualizing Occupational Therapy: Research, Practice, and Education(作業療法の文脈化:研究、実践、教育)" でした。アジアや欧米20か国から800名の作業療法士が参加し、400を超える一般演題(口述・ポスター)の他、シンポジウムやワークショップなどのプログラムが企画されました。

口述発表は、同じテーマに分類できる5~7演題を1つのセッションにまとめ、セッションごとに座長が司会進行をするスタイルです。座長を務めるのは、その分野の国際的な専門家として認められた研究者です。本学からは、石井清志先生がDisaster Management(防災・減災)セッションでKit Sinclair(キット シンクレア)世界作業療法士連盟前会長と共に座長を務め、英語で司会進行やまとめの論評を行いました。石井先生は座長の他に、「The Study of Syrian Refugee with Disability in Turkey(トルコ国内における障害のあるシリア難民の研究)」についての発表も行いました。

河野眞学科長は、Community Service(地域における活動)セッションで「Needs for Persons with Disability to Live in Karen's Village Community in Myanmar-Interview Analysis by CBR Matrix-(ミャンマーのカレン州における障害者のニーズについて)」の口述発表を行いました。また、ポスター発表では山口佳小里先生が「Attentional Functions in Adults with Autistic Spectrum Disorders(自閉症スペクトラム症者の注意機能)」について発表を行い、専門分野に関する議論をしました。

セッションや会場フロアーでは、各国の作業療法士たちと活発な意見交換や交流が行われます。石井先生は、トルコ国内のシリア難民への作業療法支援について発表しましたが、「石井先生の発表を聞いて視野が広がった」と感想をもらったそうです。

学会発表は、日頃の臨床実践や研究の成果をまとめ、発信し、議論し、より広く深い知見を得る絶好の機会です。このような国際学会は作業療法士が活躍する場の1つです。我々教員は皆さん後進の手本になるべく、作業療法の発展に寄与すべく、積極的に国内外の学会に参加し発表しています。



石井先生の発表の様子

河野学科長の発表の様子

山口先生のポスター発表の様子

作業療法士には世界中に同じ資格を持つ仲間がいます。世界のどこかで、自分と同じような目的に向かって同じように実践している作業療法士がいて、同じように楽しんだり悩んだりしています。作業療法士のネットワークは世界各国につながっているのです。作業療法には、世界の広がりを実感できる素晴らしさがあります。

あなたも、世界の作業療法士の仲間になりませんか。


(成田保健医療学部 作業療法学科 講師 小野和美)