成田キャンパス

総合診療医学教室

教室紹介

主任教授のごあいさつ

国際医療福祉大学医学部 総合診療医学教室
主任教授 大平 善之

国際医療福祉大学医学部総合診療医学教室は、2017年4月の本学医学部開設と同時に設置されました。日本で初めて総合診療部門が開設されたのは約40年前であり、比較的新しい診療部門です。したがって、医学部開設時から総合診療部門が設置された大学は、我が国では本学が初めてといっても過言ではありません。

近年、医学・医療は高度専門分化が進み、目覚ましい発展を遂げていますが、一方で、複数の疾患や複雑な病態を抱えた患者さんも存在します。こうした患者さんには、複数の領域別専門医による診療よりも、一人の総合的な診療能力を有する医師による診療が適切な場合があります。こうした背景を受け、2018年4月に開始された新専門医制度では、まさに時代のニーズに応える形で、総合診療が内科や外科などの領域と同じ基本領域に加えられました。また、医学教育モデル・コアカリキュラム(平成28年度改訂版)では、必ず経験すべき診療科に総合診療科が加えられ、卒後教育のみならず卒前教育においても総合診療が重要視されるようになりました。

総合診療は、施設によってさまざまな役割を担っていますが、当教室では、「診断のついていない症候や健康問題を持つ方に対して行う心理・社会的問題を含めた原因臓器を限定しない包括的な切り口での診療」と総合診療を定義しています。どの診療科に受診してよいかわからない患者さんの初期診療はもちろん、大学の総合診療部門として、他院で診断が困難であった患者さんの診断を行います。また、ほとんどの外来疾患は病歴で診断できるという立場から医療面接に重点を置いた診療、教育を行います。総合診療を自身の専門分野にすることを希望する方はもちろんのこと、将来はサブスペシャルティ領域に進みたいがその前に総合診療を学びたいという方、現在はサブスペシャルティ領域で活躍しているが今後、総合診療を学びたい方、生涯教育を受けたい方にも広く門戸を開いております。

研究面では、病歴情報や身体診察の感度、特異度、尤度比を求める研究、かかりつけ医やドクターショッピングなど医療社会学的な研究、そして医療界でも活用され始めた人工知能を用いた高頻度疾患の診断に関する研究などを行います。2018年4月には、大学院医学研究科が開設され、本学で勤務しながら学位(博士(医学))を取得できるようになりました。

これらの診療、教育、研究を行っていくためには、経験豊富な指導医や若い皆さんの力が必要です。当教室では、専攻医(後期研修医)はもちろん、後期研修を修了した若手医師からベテラン指導医まで幅広い人材を募集しています。新しく開設された医学部、総合診療医学教室で、皆さんの夢を実現させて下さい。

なお、当教室は、テレビ会議システムを用いた合同カンファレンスの実施、専攻医の相互ローテーション、スタッフの人事交流、共同研究などを通じて、千葉大学医学部附属病院総合診療科と密な連携を図っていきます。