成田キャンパス
心療内科学教室

心療内科学教室

教室紹介

ごあいさつ

国際医療福祉大学医学部 心療内科学
教授 岡 孝和

国際医療福祉大学医学部心療内科学教室のホームページへようこそ

 内科疾患をはじめとする身体疾患で、心理社会的ストレスが影響しない疾患は皆無といってよいでしょう。では、その身体疾患患者のストレスの関与をどのように科学的に理解、評価し、どのようにしてストレスによる疾患や症状の増悪を治療すればよいでしょうか。おそらく各身体疾患の専門医になっても「ストレスをためないように」などと説明するだけで、具体的な指導はなかなかできないのではないかと思います。
 その点について体系的に学び、治療法を身につけてゆくのが心療内科です。心療内科は心理療法をする内科という意味で、内科の一分野です(そのため現在、心療内科の専門医を取得するには日本内科学会認定内科医の資格を有することが必要です)。「内科の知識だけでは限界を感じるのでストレスマネジメントや心の治療を含めた内科診療ができるようになりたい」人が研修する科といっていいでしょう。
 心療内科という科は日本とドイツに独特なもので、以前、私がハーバード大学、ベスイスラエル・ディーコネス医療センターで働いていた時には、自己紹介すると、同僚の医師からは一様に「日本にはストレス専門の内科があるのか。なんてすばらしいんだ。」と驚かれました。
 そのため、私はこのユニークで、現代人にとって必要な心療内科/心身医学について、身体科をめざす学生、研修医、各科専門医の皆さんに知っていただきたいのはもちろんですが、日本のみならず、国際医療福祉大学で学ぶアジア諸国の医学生、研修医の皆さんにも深く学んでいただき、自国のリーダーとなって帰国する際には、「私は〇〇の専門医です。さらに日本で心療内科も学んできました」と、胸をはって自国に心療内科を創設し、広めていっていただきたいと考えています。

当科の特徴

  • 心身症の中でも、特に心因性発熱(機能性高体温症)、起立性調節障害、線維筋痛症、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(long COVID、新型コロナウイルス罹患後症状を含む)、過敏性腸症候群の治療、臨床研究に力をいれて取り組んでいます。
  • また伝統医学(漢方治療、ヨガ)と現代医学の融合にも力を注いでいます。

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