成田キャンパス
産科・婦人科学教室

産科・婦人科学教室

診療概要

産科

診療概要

妊娠前から出産まで妊娠にかかわる幅広い対応を行っており、妊娠・出産を迎える女性とその子どもたちの健康を万全の体制でサポートしています。また、先進的な医療を提供する大学病院として、医療の安全性確保と同時に、多様なニーズに幅広く寄り添えることを心がけています。

特徴

1. 妊娠よろず外来

不育症(流死産の経験)、難治性の不妊、体に特別な病気がある方、過去の妊娠に異常のある方など様々な妊娠に向けた悩みに対して不育症認定医が相談に対応する外来です。

2. 出生前診断外来

新型出生前診断(NIPT)実施の認証を受けた基幹施設です。超音波専門医、臨床遺伝専門医による診療対応が可能です。


3. 無痛分娩

妊婦さんの希望に応じて硬膜外麻酔による無痛分娩を実施しています。

4. NICUや各科との連携で安心のバックアップ体制

新生児だけでなく、あらゆる小児疾患に対応する小児科や新生児から15歳までの小児の外科的疾患(循環器系・脳神経系・骨を除く)に対応する小児外科が一丸となってサポートします。


成田病院バースセンター

産婦人科の周産期部門、小児科の新生児部門、小児外科の3つの診療部門が一体となって出産から新生児期の医療サービスを包括的に提供しています。

婦人科

診療概要

婦人科腫瘍専門医を中心に、婦人科がんに対して根治性の高い手術を行なっています。技術認定医を中心に腹腔鏡下手術も積極的に行なっており、化学療法、放射線療法、ホルモン治療とも組み合わせて治療します。

特徴

1. 初期・早期のがん 〜ロボット支援手術などで身体への負担を最小限に〜

複数の婦人科腫瘍専門医、腹腔鏡下手術技術認定医、ロボット(da Vinci)手術認定医がおり、初期がん、早期子宮体がんに対する腹腔鏡下手術一般や、術後の創部痛がより弱い傾向にあるロボット支援下腹腔鏡下手術を実施しています。
できるだけ手術創を小さく、身体への負担を少なくすることを大切にします。

2. 浸潤(しんじゅん)がん 〜手術・化学療法・放射線療法の最適な組み合わせ〜

たとえば、子宮頸部の上皮(粘膜)から発生するがんを子宮頸がんといいますが、はじめは上皮の中にとどまっているがん(上皮内がん)が、次第に子宮の筋肉に浸潤(しんじゅん)します。さらに腟や子宮のまわりの組織に及んだり、骨盤内のリンパ節に転移したりします。こうした浸潤がんの治療においては、初発・再発を問わず手術・化学療法・放射線療法を組み合わせ、根治をめざした集学的治療を行います。

3. 若年性の子宮がん・卵巣がん 〜機能を温存する妊孕性(にんようせい)温存療法〜

若年性の子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんに対しては、妊娠の可能性を残すための妊孕性(にんようせい)温存療法を積極的に行います。特に、子宮体がんにおける高用量黄体ホルモン療法は、子宮を摘出しない保存的治療ですが、経験豊富な医師が治療を担当します。今まで国内で約300例の子宮体癌や異型のある子宮内膜増殖症、異型ポリープ状腺筋腫の症例の経験があり、100名以上の妊娠・出産・挙児を得た実績があります。
また、子宮頸部初期病変に対しては、HPV検査を積極的に行い、リスクの低い場合は、円錐切除より低侵襲なレーザー蒸散術を日帰り手術で行います。

4. 良性の腫瘍 〜お一人おひとりにあった治療を〜

良性の子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症、卵巣嚢腫に対しては、患者様の状態をしっかり診断した上で、薬物療法や腹腔鏡下手術などの選択肢の中から患者様のご要望も入れながら個別に治療方法を検討します。更年期など女性のライフスタイルに影響する症状に対しても、ホルモン補充療法の必要性について、個別に丁寧に治療・検討していきます。

5. その他の専門領域や特殊医療

妊孕性温存を目的とした子宮頸がん・子宮体がんに対する高用量黄体ホルモン治療時の子宮鏡下手術/子宮頸部異型腺細胞(AGC)に対する精査・治療/広汎性子宮頸部摘出術などを行なっています。