救急医学教室について
救急科専門医による救急部門
救急医学は多くの大学において他の部門に遅れて開設される部門でした。しかし、現在救急医学も臨床・研究面でしっかりと確立しています。国際医療福祉大学医学部附属病院では病院開院時から救急科専門医による救急部門が臨床の中心的な存在として活躍しています。
これにより
- 急性期の内因・外因疾病に病院全体として取り組むことができる。
- エビデンスに則って標準化された診断・治療が円滑に提供できる。
- 各部門との有機的な連携が可能になる。
という特徴があります。
グローバルスタンダードのER+ICU+α
救急部門は本学の「人間中心の大学」、「社会に開かれた大学」、「国際性を目指した大学」という3つの基本理念を元に、チーム一丸となり、国際都市成田で
-患者さん中心の救急医療を
-いつでも
-グローバルスタンダードで
提供するということを目標としています。
具体的には、北米型ER体制をとり診療をして参ります。北米型ERには以下の特徴があります。
- 重症度、傷病の種類、年齢によらずすべての救急患者をERで診療。
- 救急医がすべての救急患者を診療。
- 救急医がERの管理運営をおこなう。
- 研修医が救急診療する場合には、ERに常駐する救急専従医が指導をおこないます。
もちろん救急医療をERにて提供することが部門の大きな柱ですが、それだけでなく幅広く救急医療全般に関わっています。
具体的には
- 敗血症診療
- 急性中毒診療
- 蘇生後症例の入院管理
- 多発外傷の診断・治療
- 救急病棟(Observation Medicine)の入院管理
- プレホスピタルでの救急隊との連携
も積極的に行っています。
アカデミックジェネラリスト
救急医学教室は、総合内科、集中治療部、感染症内科、外傷外科と連携し5部門で「アカデミックジェネラリストグループ」として合同カンファレンス、診療プロトコール作成、など協同してチーム医療での臨床研究を行って参ります。
アカデミックジェネラリストグループは、国際医療福祉大学の社会人大学院で取得できる公衆衛生修士(Master of Public Health)課程と医学博士の課程とも協同し臨床研究と学位取得を強力にサポートしていきます。
医学部附属病院では、臓器別のスペシャリストが強みであることは言うまでもありませんが、国際的には臓器別スペシャリストとアカデミックジェネラリストとのコラボレーションで大規模メディカルセンターの診療・教育・研究能力を飛躍的に高めています。
グローバルな医学部
2017年から国際都市成田に最新の設備でスタートした国際医療福祉大学医学部では、毎年140名の医学生を迎え、そのうち20名が非常に優秀な留学生です。1年次~3年次までの教育はすべて英語にて行われています。また、臨床実習は日本でももっとも充実した体制をとっており、成田、那須、三田などの大学内の最先端の医療施設にて行います。
医学部の教育は海外から赴任した教育、海外での教育もしくは臨床経験のある教員を多く揃い、グローバルスタンダードで行っています。
新しい医学部の以下の特徴になります。
- これまでにない世界水準の医学教育
世界水準を上回る、クリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)を90週実施
大多数の科目で英語による授業を実施
6年次に全学生が4週間以上の海外臨床実習に参加
学生の7人に1人は留学生という国際的な学修環境
カリキュラム編成や評価などを行う「医学教育統括センター」は、世界的にも類のない、専任教員25名で構成 - 第一線で活躍する国際経験豊富な教授陣
教員は国際的に活躍する各分野の第一人者
国際医療拠点にふさわしい外国人教員を多数採用
海外での臨床・教育経験の豊富な日本人教員を多数採用 - 豊富な施設・設備を生かし、充実した実践教育、臨床実習環境を実現
5000㎡を超える世界最大級の「医学教育シミュレーションセンター」を設置し、高度な総合診療能力を養成4つの附属病院に加え、臨床医学研究センターという位置づけのグループ関連病院・施設を臨床実習に活用
「感染症国際研究センター」を設置し、海外の新興感染症を含めた危機管理に対応