成田キャンパス

整形外科学教室

教室紹介

令和3年度の整形災害外科学研究助成財団・大正製薬賞を受賞

 この度、当教室の中村賢助教が「発育性股関節形成不全を背景とする股関節唇損傷に対するリハビリテーションの効果の三次元動作解析」のテーマで令和3年度の整形災害外科学研究助成財団・大正製薬賞を受賞しました。

 同財団は昭和58年(1983年)に全国の医学部の名誉教授・教授が中心となって設立され、以後38年に渡り全国の整形外科研究者への学術研究助成を行っています。その伝統ある助成事業である本賞は全国の医学部からの公募により決定され、南関東地区での受賞者がわずか5名という非常に名誉ある賞です。

 股関節唇損傷は骨盤と大腿骨の間の軟骨が損傷を受けて発生しますが、その原因は「突出した骨同士が衝突するもの」と「骨盤の骨の被さりが少ないために不安定になるもの」の2つに大別できます。前者は欧米人やスポーツ選手に多く、研究が近年進んでいます。一方、後者は日本人に多く変形性股関節症などを引き起こす事は知られていますが、研究が遅れており治療法が確立していません。

 国際医療福祉大学成田病院には「三次元動作解析装置」という人間の動きをパソコンに取り込むことができる機械が導入されており、中村医師はこれを用いてどの種類のリハビリテーションによってどの動作が改善するかを解析する研究を行っています。

 不安定性によって生じる股関節唇損傷に対して最適なリハビリテーションの方法が明らかになれば、治療法の確立によって股関節痛に悩まされる患者さんを救うことができます。今後の病態解明と治療法の確立において、中村医師を中心とした整形外科股関節チームに大きな期待が寄せられています。

下肢グループ チーフ 竹島憲一郎