成田キャンパス

整形外科学教室

教室紹介

「第4回文教脊椎・関節ロマンの世界」開催報告

 令和3年6月19日(土)に恒例の「第4回文教脊椎・関節ロマンの世界」がホテル東京ガーデンパレスで開催されました。昨年はコロナ禍の影響により開催が中止され、今年も開催が危ぶまれた時期もありましたが、関係各位のご尽力により無事ハイブリッド形式で開催されました。今回は慶應義塾大学整形外科准教授の渡辺航太先生と順天堂大学整形外科・運動器医学講座主任教授の石島旨章先生をお招きして講演を行なっていただきました。

 第1席の渡辺先生は「時空を超える脊柱側弯症治療 ~古代の教えと令和の調べ~」というタイトルでお話しいただき、主に思春期側弯症の診断・治療について、その歴史から現代の最先端治療についてまで、大変わかりやすくお話しされました。現代では当たり前となっている側弯治療における理論が、実はヒポクラテスの時代からすでに存在していたことなど、まさに古代の教えが現代までつながっているというお話が非常に印象的でした。

 第2席の石島先生は「変形性膝関節症の病態に則した治療を目指して ~ Kellgren・Lawrence 両博士の教示から学ぶ~」というタイトルでお話しいただきました。まずは現在最も一般的に用いられる変形性膝関節症のX線分類であるKellgren-Lawrence分類について、その歴史的成り立ちから詳細にお話しされました。ついで変形性膝関節症の治療について、歴史的なものから現代における最新治療まで、さらに先生がこれまで取り組んでこられた研究について、詳細にお話しくださいました。われわれが当たり前に用いている診断基準や治療法について、どのような歴史的意義や変化を経て現在に至っているのかがよくわかる内容で、大変勉強になりました。

 残念ながら今年はセミナー後の情報交換会等はありませんでしたが、来年のこの会の開催ならびに懇親会の開催を祈念して終了となりました。演者の先生方ならびに当番世話人である千葉大学大鳥教授に感謝いたします。 (中山政憲)